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え~、あいつを殴ってもかまいませんか?

現在、俺はロンの誘いに応じてダイアゴン横丁の本屋で、偶然居合わせたドラコと2階で話し込みながら待っていると、いきなり1階でギルデロイ・ロックハートのサイン階が始まりやがった。

あー、おば様方の黄色い声がうるせー・・・


死神からの招待状~2nd Stage~
『新しい先生いじめ!』









ロックハートって、『本』を読んでいたときもそんなに好きじゃなかったが、こうやって直接見て確信した。

「ドラ子~v今年、あいつがDADAの教師になるんだけどさ~。いじめてOK?」

「OK!」

即答!?あぁ、しかも笑顔だよ。まぁ、いいや!そんじゃ早速・・・

ドサドサドサドサドサドサドサドサドサ!!!!

「うわーー!!!!」

くくくくくくくく。あいつの上に本を落としてやりました。

し~か~も!1冊や2冊なんかじゃなく、20冊30冊ほどといかせていただきました!!

さらに・・・

「うわっ(なんてなv)」

ドスンッ!

「ぐえっ!!!」

なはははははv偶然を装って、ロックハートの上に落ちましたvv

いくらガキの重さでもきつかろう?

「リオン・・・」

「お!やっほーハリーv」

今しがた店に入ってきたハリーに俺は上機嫌に声を掛ける。

「やっほー・・・リオン、今の人って・・・」

「ギルデロイ・ロックハート。今年のDADAの先生だって。」

「げっ」

げって・・・いや、俺もゲッ!って感じだけどさ。

俺は一緒に来ているはずのロンとハーマイオニーを探す。

ハーマイオニーは俺が潰したロックハート助け起こしていて、ロンはドラコと話していた。

「あ、ハリー久しぶり。」

ドラコがこちらに気づいて手を軽く振る。

ハリーもドラコと同じように振り返す。

うん、いい傾向だ。

とか思っていると・・・

ガッシャーン!!

「だぁー!やめんか!やめんか!!」

・・・忘れていたよ。このイベントを・・・

ハグリットも苦労するな・・・

俺はハグリットの声を聞きながら、ある物を構える。

とりあえず、止めるか。この『親父'sケンカ』を。

「いいかげんに・・・」

パシ クルクルクルクル

「しろ!!」

ドゴン!

「「「「「!!!!!!!!!?」」」」」

俺のしたことに、みんなピタリと動きが止まってくれた。

え?なにをしたかって?

たいしたことじゃねぇよ。ただトンファーで、ルシウス氏とアーサー氏の間に大穴を開けただけだ。

「え・・・えっと、君は?」

いち早く金縛りが解けたのは、アーサーさんだった。

「あ、初めまして。スリザリンで今年2年になるリオン・神楽です。」

『相変わらずの猫かぶりだね。』

ほっとけ。

そっからはジニーが転んで、その隙にルシウスさんが日記を紛れ込ませたことを俺は見逃さなかった。

まぁ、概ね原作どおりってことだろ?

ロックハートが気絶している以外は。

『リオンも随分、スリザリンらしくなったね。』

そりゃ、そうだろ。









ガタン ゴトン ガタン ゴトン

「ー♪~~~♪」

『歌うの好きだね。』

「おうよ。」

俺はホグワーツ特急内で窓を見ながら答えた。

外には必死でついて来ているトルコ石色の車が一台・・・

「2人とも死ぬなよ~」

『少し現実逃避してないかい?』

「そんなことないよ。パーティのご馳走なんだろうな?」

『(やっぱり、してる!?)』

あ、体勢崩した。










「いじめていい?」

「思う存分やってこい。」

「毒薬が必要なら協力してやる。」

わーい!ドラコだけじゃなく、スネイプ先生からも許可もーらい!!

新入生歓迎パーティも終わって数日。

ハリーとロンのことは、リドルとハーマイオニーとドラコが散々説教してたが、とどめはモリーさんの『吼えメール』だろうな。

そんでDADAの授業だが、先を知る俺でも呆れたもんだ。

あのテスト内容は・・・まさか全員にやらせてんのか?あの先公は(怒)

そんで今日は2回目の授業・・・

「それでは、私がヴァンパイアを退治したときのことを再現しよう思いますので、誰かヴァンパイア役を・・・」

「先生。俺がやります。」

俺はこれ幸いと立候補する。

「え~君は確か・・・」

「リオン・神楽です。ヴァンパイア役を俺がやっても?」

俺がそう言うと、ロックハートはにっこり笑った。

「えぇ、まかいませんよ。」

くくくくく・・・覚悟しろよ。

俺は前に出ると、ロックハートに一つ忠告。

「先生。俺はみんなに先生のすごさをもっと解ってもらいたいので、変化呪文を使います。」

変身じゃなくて変化な?

「えぇ、えぇ!ゼヒ、やってみてください!」

・・・顔に思いっきり『2年生でなにができるかやってみろ』って書いてるぞ?それじゃ、お言葉に甘えて・・・

「モシャス」

ドロンッ

俺の姿は、よくゲームや映画なんかに出てくる黒の燕尾服にビロードのマントを着た吸血鬼に変化した。

ちなみに顔はロックハートの数段男前だぜ?

俺は牙が見えるようにニヤリと笑うと、ロックハートの奴悲鳴を上げて気絶しちまいやがった!

「あははははは!ざまーみろ!!」

ドロンッ

俺は変化を解くと、席に戻っていった。

ブギュル!

あ、ロックハート踏んじった。

「お見事」

「あんがと」

その日、DADAの授業はロックハートが気絶のため、全部つぶれちまいましたv
 

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