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「・・・・・・・・・・・・・・・・ぃ」
なに?
「・・・・・・こ・・・・す・・・」
誰だよ・・・うるせーな・・・
「・・・お・・・・・い・・・・・・v」
頼むから眠らせてくれ・・・
俺は誰かに呼ばれる感覚に意識を浮上させる。
そして、ゆっくり眼を開けるとそこには・・・
「おはよう、我輩の可愛いアクマちゃんv」
・・・妙に太ってるシルクハット被ってる耳長親父がいた。
俺の名前は龍樹。ついこの間生まれたばかりのアクマだ。
ん?なに突然言ってるかだって?
いや・・・伯爵からそう聞かされているだけだし・・・コンバートしたときの俺の体を見てもそうとしか思えない。
その割には自我がありすぎる?
そんなこと俺は知らねぇ。
伯爵曰く、俺は失敗作なんだと。
たま~にいるらしいぜ。呼び戻そうとした魂が宿らず自我が芽生える奴って。
原因は不明。ま、失敗作のおかげで俺は生まれたばかりなのにレベル3並の能力を持っている。
伯爵は、なにか役に立つかもってことで俺を廃棄処分せずにいてくれている。
普通なら即廃棄なんだとよ。
能力の紹介は機会があったらするよ。
そんで、俺の皮はその時呼び戻した人間のもの・・・じゃなくって、不思議と魔道式ボディを支えているあの枠が外れた瞬間形作られたんだ。
こっちの原因も不明。
俺としては人殺ししなくてすんで良かったって思ってるからいいけど。
ちなみに姿は、黒髪黒目の日本人(っぽい)。身長も175ぐらいで人間でいうと15~16くらいだ。
その上、結構美形の部類に入るんだ。
それに、咽の部分・・・声帯部に逆十字があるんだ。
これが一体なんなのかは、俺もまだわかんない。そのうち、解るかな?
あ!言い忘れてたけど、龍樹って名前、自分で付けたんだ。
日本人っぽいから、その方がいいと思ったし頭の中でその名前がふっと思い浮かんだんだ。
目覚める前にどこか別の場所にいたような気もするけど・・・別にいいか。
思い出せないなら、そんな対したことじゃなさそうだし。
さ~て、おつかい済ませなくちゃな。
ロード様やティキ様って、案外アクマ使い荒いもんあぁ。