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私とナルトが出会って数年。

アカデミー卒業を残り1年になって、ナルトは私と同学年となった。

私はそこそこ修行して、原作のサスケより強くなったと思うけどバイトのおかげで満足に出来なかったな。

そこにちょっと不満を感じるけど、人間関係は良好。

アカデミーではナルト以外にも、シカマル、キバ、シノ、ヒナタにネジといった人たちと仲良くなれた。

最近副業を始めて、みんなにも手伝って貰っているわ。

うんうん、持つべきモノは友達よね♪
 


NARUTO~『私』から『俺』へ~
『アカデミーの日常と私のもうひとつの副業』







こんにちは、サスケです。

今日はアカデミーの日で、私は授業を受けております。

手裏剣術の実習なんだけど、私は早々に終わらせて木陰で一休み。

成果は一応満点。

のんびりと私は木陰で休みながら、他の生徒の手裏剣術を見てる。

「よう、今日も絶好調だな。」

私がそうしていると、シカマルが私のところに来ると、同じように木陰に座り込む。

「シカマルはもう終わらせたのか?」

「ああ、あんなめんどくせーのいつまでもやってられねーよ。」

シカマルは本当にめんどくさそうに欠伸をする。

シカマルらしいわね。

私は苦笑すると、ナルトやキバの方を見る。

2人は何かと言い合いながら、手裏剣をずっと投げてる。

こらこら、四方八方飛び交って危ないわよ?

私はそれにまた苦笑していると、今度はシノとヒナタがこちらに来た。

「さ、サスケくん・・・」

「・・・・・・・・」

ヒナタは恥ずかしそうに、それでも私のほうを真っ直ぐ見ている。

シノはなに考えているのかよく解らないな。

「ん?ヒナタもシノも終わらせたのか?」

俺が聞くと、二人とも頷いて答えてくれた。

ヒナタは原作よりも前向きになったし、シノともちょっと難しいけどコミュニケーションが取れるわ。

私はいい方向に変わっていっているのが、ちょっと嬉しくて笑っていると3人に引かれた。

なんで!?

「サスケ・・・頼むからそれをつけたまま笑うな・・・」

「わ、私もそのままは・・・ちょっと・・・」

「それをつけた状態で笑うと、不気味だぞ。」

上からシカマル、ヒナタ、シノ。

みんな酷い!!

え?なんの話だって?

実は私、アカデミーではビン底めがねを着用しているのです。

これを付けるとあら不思議♪

どんな2枚目も3枚目以下になってしまうのです。

これを付け始めたのは、病院を退院してすぐだから今じゃこれが私だと定着していて、特に女子に騒がれることもありません。

元々は、ユカリとサスケの関連性を低くするために付け始めたんだけど、意外と周りが静かになるから家の中以外じゃいつもつけているわね。

おかげで、私の素顔を知っているのは冒頭に記載した6人だけになっちゃった。

まぁ、気にしてないけど。

例え、たまにとはいえ女子に邪険にされようともね・・・!!

 

 

 

 


アカデミーが終わって、私は帰る準備をする。

でも、準備が終わっても私はまだ帰らない。

置き勉してある教科書を広げながら、席に座ってぼーっと窓の外を見る。

もう少ししたら、あの人が来るから。

「お?サスケじゃないか。また残っていたのか?」

イルカ先生が教室に入ってきた。

私ははっとして、イルカ先生を見る。

「あ、はい。今日の授業の復習をしようと思って・・・」

私は予め出していた教科書を見ながら、そう言った。

「そうかそうか!どれ、解らないところとかないか?」

イルカ先生が私の近くに来る。

近づくにつれて、私の胸がどんどん高鳴っていく。

きっと私の顔は真っ赤だろうな。

でも、今は夕方で私の顔はイルカ先生から見たら、夕日のせいで赤くなっていると思っているんだろう。

「はい、この記述の部分が・・・」

私は教科書のある部分を指しながらイルカ先生に質問する。

イルカ先生が優しく教えてくれる。

私はそれにぼーっとしながらも聞く。

みんな気づいたと思うけど、私はイルカ先生に惚れている。

自分でもまさかイルカ先生にマジ惚れするなんて思わなかったわよ。

だって、だって!イルカ先生って本当に優しいし、真剣な目なんて本当にカッコいいの!笑った顔も可愛いし!

アカデミーでもよく聞かされる『火の意思』ってやつの体現者と言っても過言じゃなくて、不覚にもときめいて、気づいたらどっぷり惚れてました!

でも、元の世界の私の身体ならともかく、今は『うちはサスケ』だもの。

『今』は叶わない恋だって思っているわ。

へ?『今』はってことは、いつか叶うのかって?

ふっこの世界の医療忍術なめない方がいいわよ。

三忍と謡われた医療スペシャリストの綱手さまくらいの人なら、今の私の性別を完全に女にすることも可能なのよ。

だから、綱手さまが里に帰ってきたときに女の子の身体にして、イルカ先生を口説き落とせば万事OK!

今のうちにポイント稼いで将来の布石にするの!

恋する乙女は強かなものよ。

 

 

 

 

イルカ先生との時間が終わって、私は家路につく。

今日はバイトが無いから、『副業』のほうをする予定。

今頃、みんな私の家に集まっている頃だわ。

「サスケ遅いってばよ!」

「すまない。」

ナルトが私を迎えに来てた。

「他のみんなは?」

「全員集まってるってばよ。」

あはは・・・イルカ先生との話がけっこう弾んじゃったからね。

私はナルトにもう一度謝って、急いで家に走った。

さて、今日はあれかな?

 

 

 

 


「はーい!ナルト、もうちょっとシカマルに寄りかかって。シカマルはナルトを頭を撫でるなり、肩を抱き寄せるなりして。・・・そこでストップ!」

パシャ!パシャ!

場所は私の家のとある一室。

私は目の前で据わった状態で抱き合っているナルトとシカマルをカメラに収める。

シカマルとナルトの格好は、いつもと雰囲気が違う服装。

私の後ろで控えているシノ、キバ、ネジ、ヒナタもいつもと違う雰囲気の服装だ。

その少し離れたところでは、シカマルの母親のヨシノさんや、キバの母親のツメさんもいる。

これが私の『甘栗甘』とは違うもう一つの仕事。

元の世界でも写真やカメラは好きだったから、始めたことなんだ。

ちゃんとみんなに了解を得て、それぞれの親御さんや保護者にも許可を頂いてるんだよ。

ヨシノさんやツメさんは、話を聞いたときに嬉々として協力を申し出てくれたわね。

今、みんなが着ている服や小物といった物も、ヨシノさんやツメさんが用意してくれている物だから、その辺大助かりだわ。

写真の方も、写真集として結構な売れ行きになってて儲かるのよ。

といっても、ネジはアカデミーを卒業しちゃって任務や修行の日々だし、他のみんなもモデルばっかりするわけにもいかないからそんなに頻繁には出来ないのよね。

だから、『甘栗甘』のバイトもやめるわけにはいかないから、ちょっと複雑だわ。

どうせだから私の趣味も入っているわよ。

写真のほうはみんないっぺんに撮ることもあるけど、大体はペアで撮ってるわ。

ペアはシカマル&ナルト、シノ&キバ、ネジ&ヒナタにしている。

ごめんね、腐女子で。シカナル、シノキバ、ネジヒナ万歳!

そんなこんなで、私の(いろんな意味での)思惑どおりお互いのペアのことを少しずつ意識するようになってるわ。

ネジヒナペアはいざしらず、シカナル、シノキバペアはかなりの葛藤があるけどね。

それを見るのも、私、ヨシノさん、ツメさんの楽しみの一つなのよ。

ネジを私たちの仲間に引き入れているから、ネジは宗家に対して原作ほどの確執はないみたい。

ヒナタとも良い関係になってるし、これなら明るい未来が築けそうだわ。

これが私のもう一つの『副業』。

アカデミー卒業まで、あと1年。

 

 

 

追伸

みんなと知り合った経緯は、ナルト以外『甘栗甘』でのバイトでサスケだとバレたからです。

さすが、『日向』『犬塚』『油女』。それにシカマルの頭脳。

知られたからには、きっちり協力してもらわなくちゃね。

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