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前サイトの5000HIT小説。

リオンとポッター夫妻のギャグ!

これはまだ、ハリーが自分の両親と再会を果たしていない時のお話です。

ポッター夫妻を助けてまだ間もない頃、ジェームズがこんなことを言い出したのです。

「君の訓練に僕も参加させてくれないかな?」

これにリオンは大層驚きました。

リオンはその超人的な身体能力をいかに扱えるかの訓練ですから、常人と訓練しようものなら下手をすれば相手が死んでしまいます。

リオンはなんとか思いとどまらせようとしますが、ジェームズは悪戯っぽく笑って、杖を構えます。

「いいじゃないか、一回くらい。僕も魔法を使うしそんなに危険じゃないだろ?」

「いや・・・だからって、俺の力はいったパンチかキックでも入ったら、簡単に骨が砕けますよ!?」

「大丈夫だって!これでもクィディッチで何度もブラッジャーで骨折したからね。今更今更!」

そう言って笑うジェームズの顔には、絶対にやめないとでかでかと書いてあります。

リオンは大きくため息を一つ吐くと、しぶしぶ了承しました。

のちにリオンは、この選択を後悔することになりました。

 

 

 

 

「あんたホントに人間かー!?」

「いやだなー!これでも普通の魔法使いだよ!!」

リオンの家のまわりの樹海で、リオンの悲鳴とジェームズの笑いが木霊します。

普通なら逆では?と考える人が多いんですけど、このジェームズさんリオンのような怪力はありませんが、身体能力が半端じゃありません。

それを魔法とのコンビネーションでリオンと互角以上に渡り合っています。

リオンは魔法を使わずに体術だけでジェームズの攻撃を捌いていますが、顔は冷や汗を大量に流しております。

そして、二人のそんな訓練状況を肴にリリーとリドルは優雅なティータイム。

それにリオンはジト目を送りながらも、ジェームズの攻撃を必死に防ぐ。

「ちきしょー!あんたを『普通』の魔法使いなんて認めねぇ!!」

「ひどいなー!僕はこんなに普通なのに!」

「うそだー!!!!」

二人の攻防が続く中、リドルは向かい側でのんきにお茶を楽しむリリーに話しかける。

『いいの?あの二人ほっといて?』

「いいのよ。あんなに楽しそうなジェームズ久しぶりに見たもの」

ホグワーツで悪戯をしていた時以来だわ。

と朗らかに笑ってまた一口お茶を飲むリリーに苦笑しながら、リドルは目の端にジェームズに落とされたリオンに心の中で合掌した。

(悪いけど、僕もまだ壊されたくないからね。)

リドルも二人の攻防に口を挟むことなく、静かにお茶を楽しむのだった。

「どちくしょーーーー!!!」

リオンの悲鳴がいつまでも、樹海のなかに響いたそうな。
 

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