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連星が俺に協力してくれることになり、俺は心のどこかで安らぎを得ていた。

俺はアルビレオに全てを話していない。

それでもアルビレオは俺に味方してくれることを約束してくれた。

それがこんなに心強いことなんて、俺は全然思わなかった。
 


.hack//hydrangea
『自分の居場所』







あれから・・・アルビレオが俺に協力してくれることになってほんの暫く経過した。

明確な時間はわからないけど、それほど長いようには思えない。

最近司を探している騎士たちを見かけなくなった。

おかしい。

前はあんなに血眼になって、懸賞金を掛けてまで探したのに・・・

俺はハイドランジアとして暫くあちこちのフィールドをさ迷い歩いた。

今の俺には司の情報がない。

なーんか大切なことを忘れている気がするんだが、事実だ。

ハイドランジアなら、司やミミルたちが引っかかると思うからな。

今は少しでも情報が欲しい。

俺はこれから起きる事を少し知っているが、それが何時行われるのかがはっきりわからない。

ここはゲームの中だけど、行われていることはリアルタイム。

イベントとイベントの間にも、ブランクがある。

普通のゲームのようにすぐに次のイベントが起きるわけじゃない。

一体、今なにが起こっているのか俺には情報がない。

もしかしたら、司たちはとっくに鏡像世界のハロルドにあってるかもしれない。

もしかしたら、とっくにネットスラムにたどり着いてるかもしれない。

だから俺は情報を集めるために、わざわざハイドランジアとして動く。

これなら情報は少なからず入りやすいから。

「ハイドランジア!」

俺は荒野のフィールドを歩いていると、背後から聞き覚えのある声に呼ばれた。

俺はゆっくりと体ごとそちらを向く。

そこにいたのは、なにか焦ったような感じのある重剣使いの少女がいた。

「汝は・・・」

「ハイドランジア・・・あんたがモンスターを連れている重剣士なの!?」

「は?」

俺はロールも忘れて素で聞き返してしまった。

「だから・・・あんたが司と同じモンスター連れの重剣士なのかって聞いてるの!!」

・・・・・・・・・・・あ、あぁ!なんか忘れているかと思っていたら、そういや紅衣の騎士団による司捕獲計画があるんだった!!

うわ・・・こんなこと忘れてんなよ、俺。

「・・・すまないが、話が見えない。とりあえず汝の質問に対する答えは否。我は重剣士ではない。」

嘘。ホントは話が見えてます。

どうせBTの計画に乗せられて、ガーディアン連れの重剣士を探して、ログアウト出来ない俺を捕まえて話を聞きたかったんだろ。

それに俺は錬装士であって、重剣士じゃない。

俺の答えにミミルはあからさまに落胆した。

「そうよね・・・あんた明らかに重剣士じゃないもんね・・・」

深いため息を吐くミミルは俺から見て、ちょっと見ていられなかった。

「汝には・・・助言が必要そうだな。」

なんか俺・・・最近中立じゃなくなってきたな。

でも、なんかほっとけないしな。

今のミミルは途方に暮れている小動物にしか見えない。

「助言?あんた何か知っているの?」

「是。このThe Worldに現在、司以外にガーディアンを連れているPCはいない。」

これは確定。

つか確信。

モルガナがわざわざ手間を掛けて司を見出し、こっちに引きずり込んだんだ。

司以外にこっちに引きずり込んで、またガーディアンを与えて仲間にするなんてモルガナがするなんて思えない。

これが俺の予測。

後半で楚良を仲間にしていたけど、楚良は結局裏切るから当てはまらないと思う。

モルガナが直接操れる駒は、八相だけのはず。

だからガーディアン連れのPCはマハを除いて司以外いない。

詳しいことはまだ言えないけど、これくらいの情報があってもいいだろう。

「司をこの世界に捕らえたのは、世界そのもの。司を助ける、もしくは敵対するときは世界そのものを相手にすると思え。」

司をリアルに戻す、もしくは司を排除する場合はどっちにしてもモルガナを相手にすることになるからな。

「・・・あんた、一体なにを知ってるの?」

ミミルは怖いくらい真剣な目で俺を見据える。

なにかを見定めるように。

「我の知ることは極小数の事柄。それを活かすも殺すも汝ら次第。」

本当に俺の知っていることは、少ない。

その小さなことを相手に伝えて、相手がそれを受け取るかは相手次第。

ミミルはしばらく俺の言葉に考える素振を見せると、どっかりその場に座り込んだ。

「あー!あんたの言葉って意味不明よ!・・・どんな感じ?この世界にいることって?」

ミミルが唐突に聞いてきた。

恐らく、この世界で感覚があるのがどんな感じだってことを聞いているのだろうな。

俺がこの世界に取り込まれて、もうどのくらいになるのかわからない。

少なくとも1年以上経ってる。

それにリアルに俺の体があるかなんて解らない。

俺は自分からログインしたわけじゃない。

仮にリアルに俺の肉体があったとしても、1年以上昏睡状態なら既に・・・

「我がここにいて、既に1年以上経過する。ここは最早我にとってリアルそのもの。草原の風の撫でる感触も、雪原の突き刺さる痛みも、月夜の美しさも、人々が奏でる音も、澄んだ空気の匂いも、我にとって紛れもない現実。」

もう俺には”ここ”以外に行く場所がない。

ここ以外に俺の居場所がない。

俺は”ここにいる”んだ。

「そっか・・・あんたリアルでなにやってた人なの?」

「さてな・・・我にとってそれは既に遠き過去。今更戻れるわけでもない。」

もっとも、戻れる保証もない。

俺がただのフリーターに戻れることなんて・・・恐らく2度とないんだ。

「なら・・・!あたしが・・・あたし達があんたもリアルに返してあげる!」

ミミルがいきなりそんなことを言った。

俺は驚愕のあまり、呆然とミミルの顔を見返した。

「司もリアルに返してあげるんだ。今更1人や2人増えてもあんまり変わらないんでしょ。」

・・・・・・むちゃくちゃな子だな。

それに俺には帰る肉体があるかどうか不明なんだぞ?

「二兎追うものは一兎も得ず・・・今は我に構わず、司のことだけを考えよ。我は長い間ここにいる。少しばかり伸びてもそれは構わぬ。」

俺はそれだけ言うと、踵を返した。

「え?ちょっと!!」

「次に会うときは、我は汝に敵対するか、助言するか、傍観するかわからぬ。覚悟しとくがいい。」

俺は背後を振り返らずにそれだけ言うと、ゲートアウトした。

 

 

 

 

 

 


俺はマク・アヌの町並みをふらふらしながら歩く。

格好はタウンについて路地裏に入るとローブを脱いで、ハイドの格好。

いつもの典型的な双剣士の格好。

ちょっと他の奴らより青色が鮮やかなだけで、他は全然変らない。

まわりの奴らはそんな俺を気にもしない。

だから俺は情報を集める。

主に紅衣の騎士団から。

司がどういう状況になっているのか。

それが解れば、次の対策が立て易い。

一通り情報が集まれば、次はホームに戻ってBBSの確認。

最近の不振なうわさをいくつか検討する。

そして俺が探しているうちに見つけることが出来た。

ガーディアンだけがあちこちを徘徊している板を。

「このスレがあるってことは、司はすでに捕まって、解放された後か・・・」

次にあいつらが行動するまで時間がある。

確か次は、ミミルの司待ちぼうけ、司と冒険、キー・オブ・ザ・トワイライトの探求。

これは別にわざわざ俺が関わる必要なんかない。

司たちがネットスラムにたどり着くまで、俺はヒマなものだな。

それまでは鍛錬して、事態に備えておいた方がいいな。

レベルなんてとっくの昔にカンストしてる。

これ以上身体能力が上がることなんてない。

でも、スキルを発動させる場合、俺自身が動けば威力が多少は上がる。

感覚的に使えば、デフォルトどおりの威力しかない。

体力は結構消耗するけど、ゲームの中でも鍛錬していると体力も自然とついてくる。

成長はしないけど。

あ、鍛錬の前にヘルバと接触したいな。

さーて、いろいろとやることがあるな。

俺は一度のびをするとホームを出る。

まずは自己鍛錬かな?

俺は準備のために道具屋に向かっていった。
 

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