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前サイトの4500HIT小説

ハイドを探すお話?


レス返信

曲弦師さま
遅くなって申し訳ありません!!!
曲弦師さまからメールがあるまでリク小説のこと忘れてました!
急いで書き上げたので、期待どおりのものじゃないかもしれませんけど、よろしければ貰ってください。
長い間お待たせして、申し訳ありませんでした。

紅翠さま
リオンのイラストありがとうございます!
悪ガキっぽいリオンで嬉しいです。
さて、彼はいったいどんな悪戯を考えているのかな?(笑
描いていただけて光栄です。
本当にありがとうございました。

「へ?」

その日、俺はバルムンクから異界の言葉を聞いた気分になった。

一瞬、自分の耳がおかしくなったのかと思ったが、バルムンクが同じことをもう一度繰り返したから、これは幻聴でも異界の言葉でもないんだろう。

「今度のイベントに協力してもらうぞ。」

バルムンクはご丁寧にももう一度、同じ言葉を繰り返した。

 

 

 

 

 

 

イベント告知!

あのPCを捕獲せよ!

システム管理者より、期間限定イベントが発動されました。
こちらで指名させていただきましたPCを発見、捕獲してもらいます!
捕獲した方にはレアアイテムプレゼント!
ふるってご参加くださいませ!
なお、このイベントで発生したゲームオーバーに関する責任は負いません、そこはご了承くださいませ。
捕獲対象になったPCは……

 

 

 

 

 


「孤高のハイド……ずいぶんとまた大物を選んだな。」

水の都マク・アヌのイベント掲示板の前で、一人の剣士がそう呟いた。

しかし、まわりのPCはそれに気にも留めず、早速ハイドを捕まえようとカオスゲートに向かったり、まわりのPCに聞き込みをしたりしている。

剣士はそんなまわりを見ながら、自分が持っているハイドの情報を思い出す。

(孤高のハイド
噂ではフラグメント時代からやっている廃プレイヤーの双剣士。
レベルはカンストしているらしく、キルしたPCは10や20では数え切れないほど。
闇の紫陽花の本当の姿を唯一知る者らしく、ハイドの言動にもそれが見て取れるらしい。
二つ名の由来は誰にもメンバーアドレスを渡さない、貰わないことからつけられた。
活動範囲はThe World全体と言っても過言じゃないほどあちこち移動している。
探す方法はおおまかに言ってふたつ……いや、厳密にはひとつと言っていいかもしれない。
ひとつは運……完全な運で偶然ハイドを見つける。これがなかなかに難しくて、探しているときはなかなか見つからないくせに、用がないときは結構ちらほら見つかる。
もうひとつが情報収集……BBSやPCからの聞き込みで居場所を特定する。
ハイドのことを知っているプレイヤーならまずこちらの方法で探し出すものだ。よし!)

剣士は気合を入れると、早速BBSを見に行った。

BBSにはイベント参加者がすでにいくつか書き込みしているらしく、剣士は自分も書き込みをして、最新のハイド目撃情報を探していく。

長い一日になりそうである。

だが……

 

 

 

 

 

 

 

 

「み…………見つからない…」

剣士は憔悴した声でそう呟く。

リアルでは朝はやくからのイベントであるはずなのに、すでに外は真っ暗だ。

「何だよ……せっかく気合いれて探しているのに、最新目撃情報が一週間前ってどういうことなんだよ!!どこなんだー!ハイドーーー!!!」

誰もいないエリアで剣士はあらん限りの声で吼えた。

モンスターすらいないエリアで、誰もその叫びを聞くものはいなかったが、リアルでは近所迷惑だ!と怒られてしまいました。

 

 




 

 

 


その頃、一方のハイドさん。

「今はイベント中でしょう?いいの、こんなところにいて?」

ヘルバは目の前でポーカーに興じているハイドに思わず問いかける。

「いいのいいの。ここも一応、The World内部だし、バルちゃんも俺が逃げる範囲を決めていないしね。」

ハイドはヘルバのほうを向かずに、手元のカードだけに視線を落として応える。

ハイドは驚くことに、イベントが告知される一週間前からここ……ネットスラムに非難していたのだ。

このネットスラムにはまともなPCはほとんどおらず、そのまともに分類されるヘルバはイベントにはあまり熱心なほうではない。

だからこそ、ハイドは安心してここでネットスラムの住人とポーカーにふけっていられるのだ。

「俺もさー……最初はΔサーバーの『隠されし 禁断の 聖域』でプレイヤーを待ち受けようかなー?とか思っていたけど、それも面倒だからこっちに非難してきたんだよ。ここなら、こいつらとポーカーとか花札とかブラックジャックとかちんちろりんとか、暇を潰せるからな!」

そう言ってけらけら笑うハイドに、ヘルバはため息をひとつ吐いた。

ハイドはとても興味深く、貴重な研究対象だが、このものぐささは少々いただけない。

ヘルバはハイドに内緒で、こっそりメールを送った。

今回のイベントの主催者に……

数分後、バルムンクが激怒した様子でネットスラムに乗り込んでくるが、ハイドはそれを予想もせずに、ただポーカーにうつつを抜かすのであった。

ああ、ハイドの未来に光あれ!

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コメント
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いえいえ!;;
こちらこそありがとうございました!
とてつもなく遅れてしまった上に、あんなへぼ絵で申し訳ないです…;;
これからも、リオンくんの活躍をおうえんしたいと思います!!それでは。
紅翠 2009/01/14(Wed)22:03:12 編集
キリリク面白かったです
コメント遅れて申し訳ありません。
とても面白かったです。ただでさえ見つかりにくいのにネットスラムでは一般プレイヤーでは手も足も出なかったようですね。
これからも作品を楽しみにしていますので、頑張って下さい。
曲弦師 2009/01/19(Mon)19:03:01 編集
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