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管理人が思うままに書き散らす駄文ブログサイト
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久しぶりの更新です。
永いことお待たせ(待った人いるのか?)しました。
性懲りもなく新連載始めてしまった巫女です。

不定期更新かもしれませんが楽しんでくださいね。

ジャンル:リリカルなのは×多数ジャンルのクロスオーバーものです。



拍手返信

>エリィさま
師弟対決おもしろかったでしょうか?
あまり動きがない自分のSSの中で珍しいバトルものなので、うまくいっているか自信がありませんでしたが、お気に召していただけてよかったです。


>こっそりさま
ハイドランジアの応援ありがとうございます。
MMOなんかである同じ人間が別のキャラを演じるのは常套手段ですが、これはそれに加えてネット世界に取り込まれていますので、それを堪能していただければ嬉しいです。
更新速度は遅いでしょうが、これからもよろしくお願いします。


それは本当に突然のことだった。

いつものように学校に行って、いつものように授業を受けて、いつものように帰宅する途中に目の前が真っ白になった。
別に黒猫が目の前を横切っても、靴紐が急に切れたりもしなかった。
事故にあいそうな子供も、自分に向って突っ込んでくるトラックも隕石もなかった。
本当になんの前触れも予兆もないそれを、私はただ呆然と受け入れるしかなかった・・・・・・

 

 

 

 


「ようやく目覚めたようだな。」

「・・・・・・え?」

私は気がつくと目の前に老人がいることに驚いた。
いや、老人よりも自分がいる場所に・・・・・・というのが正確だろう。
こういう時はなにもない真っ白な空間というのがお約束なんだろうなぁと考える自分がいるけど、それは置いといて、まわりにはなにもないどころか巨大な図書館のようなところにいるのだ。
上を見れば天井が見えずそれと同じくらい高い本棚、前や後ろは壁が見えないほど長い本棚の廊下で、本棚自体にも本がぎっしりと詰め込まれている。
私は混乱しながらも目の前の老人を見る。
その老人はロマンスグレーと言っても過言じゃないくらい品の良さそうなスーツとステッキを持っていて、英国紳士と言われてもすんなり信じられるものだ。

「ふむ、英国紳士とは嬉しいのう。」

私がいろいろと考えていると、老人がいきなりそう言った。
私の考えを読んだかのように。

「ふふ、君の考えるように私は君の表層意識が聞こえているのだよ。」

なるほど、それならこのまま声を出さずに会話をしても問題ないだろうか?

「いや・・・・・・わしとしてもそれは別に構わないが・・・・・・君はいやではないのかのう?知らぬ人間に思考を読まれるというのは」

別にそんな不都合なことは考えてないし、表層意識だけなら問題ないよ。

「・・・・・・なかなかに豪胆な娘だのう。まぁよい。わしはこの世界図書館の館長兼司書をしているものじゃ。」

世界図書館?

「世界図書館とは文字通り、世界を本として管理しておる場所のことじゃ。」

老人曰く私たちの世界含めて世界というのは一冊の本で、ここはその本を管理する場所なんだって。平行世界も一冊の本になるから似たような本がゴロゴロあるみたい。
実際に私の周りの本棚の本が勝手に移動したり分裂するように増えていってるから、信じるしかなさそう。
というか、私がこんな場所にいるということは、私死んだのかな?心臓発作とか脳梗塞とかで?

「理解が早すぎるのも複雑じゃな;普通、自分が死んだとか考えてそのようにマイペースになれるようなものじゃないのだがのう。」

無駄に騒ぐのもちょっと疲れそうだから。

「・・・・・・・・・ま、まぁよい。おぬしがここにおるのはわしが呼んだからじゃ。理由としては単に暇つぶしじゃよ。」

・・・・・・こんな小娘になにをしろと?

「なぁに単に別の世界に転生して好きにしてくれたらよいのじゃ。そのための能力もおぬしに授けるしのう。世界の中にはおぬしの好きなマンガやアニメ、ゲームの世界もあるから選り取りみどりじゃぞ?」

ふむ・・・・・・拒否する!

「な、なに!?運次第であんな能力やこんな能力などが自由に使えるのだぞ!?おぬしの他にもたくさんの人間を他の世界に送ったが、みな例外なく二つ返事で引き受けたのじゃぞ!?」

ぶっちゃけ面倒くさい。

「め、めんど・・・・・・おぬし本当に豪胆でマイペースじゃのう。それに選ばなければ、おぬしこのまま帰ることができんぞ?」

それって最初から拒否権与える気ないじゃない。仕方ないわね、それで貰える能力にはなにがあるの?

「おぬしがこの中から選んだ本の能力を授けるのじゃよ。例えばFateの本ならば魔術や黄金率などのスキルからキャラクターの姿かたちなどじゃな。ま、貰える能力はランダムだが高確率でメインキャラの能力があたえられるぞ。」

私は説明を聞いて周りの本を見渡した。
本の背表紙には特になにも書かれておらず、本自体も茶色や赤色、黄色などの色がついているだけで表紙もなにもない。
中を見てもいいかと聞いたが、それはその世界のアカシックレコードに触れるようなものだから人間にはオススメしないらしい。
私はしばらく考えて、丁度目の前を横切った本を掴んだ。
眺めていても仕方ないし、これでいいか。

「その本にするのかの?」

ええ、これでお願い。

「よし、コレはソウルイーターの本じゃな。与えられる能力は・・・・・・ほ、珍しい二人分の能力じゃな。」

ソウルイーターってガ○ガ○の?

「そうじゃよ、その中の主人公であるソウルイーターとマカの能力じゃよ。魔武器の能力と退魔と魂感知能力じゃ。」

・・・・・・当たりなのかハズレなのか良くわからないわね。

「ほほ、この能力でどう動くかはおぬし次第じゃ。して、転生する世界は・・・・・・これでいいかの?」

老人は、無造作に本を掴むとその本を開いた。
それと同時に本から大量の光が溢れてきて、私は思わず目を瞑ると同時に意識が遠くなる感覚に逆らえなかった。

「おぬしがどんな人生を行くのか・・・・・・楽しみにしておるぞ。」

そんな老人の言葉を最後に私の意識は完全に途切れた。

 

 

 

 

???視点

女の子が転生しているのを物陰から見ているものがいた。
二人からは見えないように慎重に隠れながら、厳しい目で女の子がいた場所を睨みつけているのは図書館の司書を髣髴とさせるような妙齢の女性であった。

「悔しい・・・・・・!!今まであの方は男しか選ばなかったのに、今回に限ってあのような女など!」

女性はしばらく嫉妬に燃えていたが、不意に彼女の目の前に先ほどの少女が手に取った本が横切り、女性はそれを掴んだ。
女性はそれをなんとなくパラパラと呼んでいると気になる項目を見つけた。

「これは・・・・・・おもしろそうね。」

女性は本の中の一文を指で軽く撫でると、その文字が光、少女の後を追うように消えていった。
女性はそれを見送ると、本を放り投げてすぐに踵を返す。

「これであの女の人生は少なくとも悲惨なものね・・・・・・フフフフフフ」

後に残った本のページには『黒血』と書かれていた。

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