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冷たい雨が降り注ぐ・・・

凍るように冷たい雨が・・・

俺はニーナのシルエットがある路地裏で、ただじっとたたずんでいた。
 


錬金術師は魔法使い!?
『Philosopher's Stone』








「・・・ホーリー・レザスト・・・ホーリー・レザスト・・・」

マスターから知識はあるだけでも良いと言われて、黒魔法、白魔法、精霊魔法の他に神聖魔法や音声魔法も学んだ。

全部を使えるわけじゃないけど、それでも俺は唱えずにいられなかった。

神聖魔法ホーリー・レザスト・・・彷徨う魂を浄化し、あの世に導く魔法。

黒魔法が得意な俺に、神聖魔法なんて仕えないのは解りきっていることだけど。

俺にニーナを蘇らせる力なんてないから、せめて・・・ニーナの魂が彷徨うことがないように・・・

俺の近くを行ったり来たりしている人には、俺が意味不明なことを呟いているようにしか聞こえていないだろう。

すぐ後ろにいるアルフォンスも、俺が呟いていることがわからなくて手をこまねいているようだ。

「・・・兄さん、中佐が・・・兄さん・・・」

アルフォンスが俺に呼びかけてくる。

それでも俺はカオス・ワーズを唱えるのをやめなかった。

「一度生命を失った生物を再構成することは不可能だ、どんな錬金術師にもな。」

マスタング中佐は、俺たちの少し離れた場所から、雨に濡れることも構わずそう言った。

そんなの解ってる・・・母さんを錬成しようとしたときに、俺たちはすでにそれを理解しているんだ。

それでも、せめて冥福を祈ることぐらいはいいんじゃないのか?

「お前達が選んだ道の先にはこれ以上の苦難と苦悩が待ち構えているだろう。なら、無理やり納得してでも進むしかない。」

解ってる・・・俺たちがやろうとしていることは、もしかしたら更なる禁忌の扉を開く可能性があることも。

他にも、マスタング中佐にいろいろ言われたけど、調査部の人たちが来て俺たちはそこから離れるしかなかった。

 

 

 

 

 

 

あれから数日。

俺とアルフォンスはタッカー邸の玄関前にいた。

マスタング中佐の命令でハボック少尉と待ち合わせしているんだ。

俺は少尉を待ちながら自分の両手にあるタリスマンを見た。

血のように紅い宝石。

マスターはこれをデモン・ブラッドって言ってたっけ。

これをつけて魔法を使えば、いつもより魔法の制御が楽にできるし、威力も上がる。

ブーストの魔法を使えば、さらに上がる。

だけど俺はこの石の構成を知らない。

ルビーみたいな宝石かと思ったけど、鉱石じゃないし・・・もっと別のなにか・・・

俺があれこれ考えていると、ハボック少尉が門のところにいた。

「ひどい顔色だな。」

ハボック少尉が俺の顔を見ながらそう言った。

「・・・なんだかいっぱいいっぱいでさ・・・あれこれ迷うのはもうやめたつもりだったのに・・・」

本当に・・・試験に合格したときに決意したはずだったのにな・・・

そうこうして、俺たちはハボック少尉の案内の下、タッカーの研究室についた。

室内には、タッカーが錬成した合成獣や研究資料があちことに乱雑に散らばっていた。

俺にこれを見せるってことは・・・

「俺に・・・タッカーの研究を引き継げってことなのか?」

俺はハボック少尉のほうを見ずにそう聞いた。

「タッカーの思想は間違っていたが、その研究は軍にとって有益な部分もあった。」

「だったら・・・タッカーにやらせればいいだろ!?」

俺は思わずそう叫んだ。

しかし、ハボック少尉の答えは・・・

「タッカーは死んだ。」

淡々と語るハボック少尉。

「彼の罪状は明らかだということで、上部の一存で処刑が執行されたそうだ。」

俺はなにも言えなかった。

 

 

 

 

 


少し時間が経過して、俺とアルフォンスはまだタッカーの研究室にいた。

俺はとくになにもせず、ただぼんやりと合成獣たちを見て、アルフォンスは研究所を整理していた。

あいつ・・・几帳面だからな。

「へぇ、タッカーさん、賢者の石についても研究していたみたいだね。」

アルフォンスが一つの研究書をを手にそう呟いた。

賢者の石?たしか伝説の術法増幅器だっけ?

・・・なんか俺のタリスマンみたいだな・・・

俺はぼんやりとそう思った。

頭の片隅には、ニーナをあんな風にした犯人を殺してやりたいって気持ちがあるが、俺はそれを必死に抑える。

「・・・俺、ちょっと出る・・・」

このままここにいても埒があかないと、俺は思って研究室から出る。

後ろのほうから、アルフォンスが俺を呼んでいるが、今はこの気持ちを抑えないとそこら中に魔法をぶっ放しそうで怖いんだ。

だからごめんな、アルフォンス。

 

 

 

 

 


俺はイライラして町を歩く。

マスタング中佐に連続殺人犯の調査の許可を貰うつもりだったが、あっさり却下された。

俺が独自でするって言ったら、銀時計は置いていけだと!?

俺は中佐のお望みどおり銀時計は叩きつけて、出て行った。

俺は一人でニーナが分解された場所の近くをうろついていたら、角のところで人にぶつかってしまった。

「あ、すみません!」

俺が急いで謝ると、その人は以前第一分館に入ろうとした男だと気づいた。

顔に大きな×印の傷なんて、そうそう忘れるものじゃない。

「おまえは・・・」

向こうも俺のことを覚えていたみたいだ。

「第一分館を出入りできていたからには、お前も国家錬金術師なのか?」

この男は国家錬金術師に恨みがあるのか、俺を冷たい目で見てくる。

「・・・あのときはね。今は違う。」

俺は俯いてそう言うと、男の雰囲気が柔らかくなったのを感じた。

「そうか、そうほうがいい。」

「そうだな、俺も、そう思う・・・じゃあ」

俺はそれだけ言ってその場から走り去った。

 

 

 

 

 


昼時。

俺は軍の食堂で、調査部から借りた殺人鬼分析を広げながら昼食を食べる。

いったい、誰がニーナを殺したんだ・・・!!

俺がそれを読んでいると、ヒューズ少佐が娘の写真を俺の前に見せびらかす。

「邪魔しないでくれよ、おっさん。」

俺はヒューズ少佐の手をどける。

「そんな言い方はなかろう?調査部持ち出し厳禁の、殺人鬼分析を見せてあげているのに。」

「奥さんの出産のことで、貸しがある。」

俺は冷静にそう突っ込んだ。

ヒューズ少佐はそれに苦笑した。

「まあな。とにかくお手上げだ。街中の犯行なのに、いずれも目撃者はいない。肢体は派手に切り裂かれていて、とても短時間でやられたとは思えないにもかかわらず、だ。」

俺は以前見た被害者の遺体を思い出して、歯の奥を噛み締めた。

「・・・他で殺して死体を運んできたんじゃ?死後何時間ぐらい経っていた?」

俺がそう言うと、ヒューズ少佐は難しい顔をする。

「検死でもそのへんハッキリしないことがおおくてな。だが軍と警察で街に入る車はトランクまで開けて調べている。車で運んできたとは・・・」

俺は分析書を読みながら、必死になにか手がかりを探す。

「・・・何か盲点があるはずだ。死体を隠せる車とか・・・」

「それとも錬金術師か。」

「錬金術師は人殺しじゃない!」

俺はヒューズ少佐の言葉に激昂して、声を荒げた。

そこに若い軍人が俺を呼びに来た。

俺に面会の奴が来ているみたいだ。

 

 

 

 

 


俺がその若い軍人に連れられて、司令部本館前に来ると、誰もいなかった。

「おかしいな、そこで待っているように言ったんですけどね。」

その軍人はあたりをキョロキョロ見るが、俺は地面にある車の急発進した跡と一つのネジを見つけた。

俺はそのネジを拾ってみてみると、それは俺の機械鎧と同じネジだった。

このネジから、俺は自分の面会人を推測する。

セントラルに軍人以外で知り合いなんていない。

だとしたら、リゼンブールの誰かだ。

しかも俺の機械鎧と同じネジなんて、あいつしか考えられねぇ!

「ウィンリィ・・・あいつか!」

俺はすぐさま若い軍人のほうを見る。

「おい!ここに車が止まっていなかったか!?」

「・・・えーと、そういえば、食堂に出入りしている業者の冷蔵車ですね。」

「冷蔵車?」

その瞬間、俺の中で全て繋がった。

俺は軍人が止めるのも聞かずに、街のほうへ走っていった。

 

 

 

 

 

そして見つけた一軒のフードショップ。

「バリーズ・フードショップ」と看板が下げられている冷凍倉庫に俺は脚を踏み入れた。

中は冷気が漂っていて、売り物らしい幾つもの大量の肉が吊り下げられていた。

ここで被害者を殺し、死骸を冷やして運べば、犯行時間は推定しにくくなる。

それに軍を出入りしている業者なら、捜査状況も探れる。

おまけに食品の詰まったコンテナなら、検問で奥まで調べやしないな・・・

俺はそう考えながら、倉庫内を歩く。

ちきしょう・・・ファイアー・ボールで一気にやりてーけど、ウィンリィがいたら洒落にならねぇしな。

そうしていたら、隅のほうで蹲っている女がいた。

俺が走り寄ると、女は怯えた様子だった。

「・・・あんたもさらわれたのか?」

俺がそう聞くと、女はなにも言わず頷いた。

「ほかには?」

「・・・・・・あっちに、女の子が一人・・・」

ウィンリィか!?

俺はその女にそこにいるように言って、女が指差したほうに走ろうとした瞬間、後頭部を殴られた。

俺はその衝撃で、意識が遠くなるのを感じた。

 

 

 

 

 


俺はなにか機械が動く音に、意識が浮上した。

俺はイスに鎖で縛られていて、目の前には怯えていた女が包丁をグライダーで研いでいた。

俺は自分の身体を見ると、右腕の機械鎧が切断されていた。

「!?」

「おや?目覚めたのかい?」

俺が自分の現状に驚いていると、女はやけに低い声で言った。

そして自分の髪を引っ張る。

「まさか・・・男!?」

女の髪はカツラだったみたいで、それを取れば完璧に男だとわかった。

「エド!」

ウィンリィの声が聞こえて、俺がそっちを向けば、ウィンリィは両手を鎖で縛られて、他の肉と一緒に吊り上げられていた。

「ウィンリィ!おまえやっぱり・・・」

やっぱり捕まってたのか。

「あんた、錬成陣もなしに錬成するらしいからね。念のため、これは外させてもらったよ。」

そう言って、男は俺の機械鎧を持ち上げる。

そのまま切断したのか、タリスマンが付いた状態だ。

俺はなんとか身を捩って、鎖を外そうとするがそれだけではずれるわけがない。

俺はポケットの中にある拾ったネジをなんとか手にすると、それで鎖に小さい錬成陣を書く。

見えないから、時間かかりそうだ。

「俺はバリー。いまこの子を芸術的に分解してみせるから、見ていてくれよ。国家錬金術師さん。」

男は楽しそうにそう言った。

歪んだ・・・狂った笑顔。

その笑顔が、タッカーの笑顔と重なる。

「・・・やめろ!」

俺は腹の底から響くような声音でそう言った。

「そうよ!ふざけないで!!」

ウィンリィも気丈にバリーと名乗った男を睨みながらそう言った。

バリーは俺たちの様子が心底わからないといった感じで、肩をすくめた。

「最初に殺したのは女房だ。つまらない喧嘩でね、やっちゃった。でもあんまり綺麗にスッパリ切れてねぇ・・・それから・・・もっともっと綺麗に切りたいと思うようになったんだ。それもみんなに見てもらいたいってね。」

バリーはその瞬間を思い出しているのか、顔は愉悦に歪んでいる。

そして俺のほうへ近づいてくる。

「そんなことで、人が、人を殺せるわけがない。」

「殺せるよ。」

バリーはあっさり言った。

それと同時に、俺の肩が包丁で切られる。

「うわああ!」

「やめろ、ばか!!」

俺の血が滴って、地面に落ちていく。

これが・・・これが、殺されるってことなのか?

俺は完成した錬成陣に手を当てると、無我夢中に鎖を棍に錬成する。

俺は恐怖のあまり、這い蹲りながらもバリーから離れていって、その手には錬成した根を持って。

立ち上がるとウィンリィのもとに走った。

ウィンリィの鎖を解こうとするが、それより速くバリーがこちらに向かってくる。

俺は一度ウィンリィから離れると、切断された俺の機械鎧を拾い上げた。

そして、無理やりくっつけた。

「うあああ!!!」

その瞬間、神経が悲鳴を上げる。

俺はそれに耐えて、バリーのほうに向き直る。

「だめだよ抵抗しちゃ・・・綺麗に解体できないだろ!?」

バリーはそういうと同時に包丁を振り下ろす。

何度も何度も、俺はそれを根と刃に錬成した機械鎧で防ぐ。

怖い・・・

「くっ・・・黄昏よりも・・・昏きもの・・・」

これが・・・これが本物の狂気ってやつなのか?

「・・・血の流れよりも・・・紅きもの・・・」

ガンッ ガンッ ザシュッ ガンッ

「・・・時の流れより・・・埋もれし・・・偉大なる汝の名において・・・」

声が聞こえる・・・

「我ここに・・・闇に誓わん・・・」

聞いたことのある言葉の羅列・・・これはカオス・ワーズ?

「・・・我らが前に・・・立ち塞がりし・・・」

俺が・・・唱えているのか?

「・・・すべての・・・愚かなるものに・・・」

俺は一体、なんのカオス・ワーズを唱えてるんだ・・・!?

「なんのおまじないだい!?」

バリーが一気にトドメをさそうとして、包丁を一気に振り下ろしてくる。

俺はそれを機械鎧の刃で弾いた。

「我と汝が力もて―――」

バリーが一気にトドメをさそうとして、包丁を一気に振り下ろしてくる。

俺はそれを機械鎧の刃で弾いた。

それとともに、体制を崩したバリーに俺は刃を振り下ろそうとした。

「だめだ、兄さん!」

肩を掴まれて、俺は振り向きながらそいつを切りつけた。

鈍い音がして、刃は弾かれた。

そこにいたのは・・・アルフォンス?

俺の動きが止まったと同時に、ヒューズ少佐が小隊を率いて突入してきた。

俺はただ呆然とアルフォンスを見上げる。

「・・・それじゃ死ねないんだ、僕は。」

「アル・・・」

「兄さん・・・ひどい怪我だ、痛い?」

「・・・怖かった・・・怖かったよ・・・アル~・・・」

俺が怖かったのは、俺がバリーに殺されそうになったときに唱えていたカオス・ワーズだ。

あれは・・・あのカオス・ワーズはドラグ・スレイブ(竜破斬)だった。

なんで俺はあのカオス・ワーズを唱えていたのか解らなかった。

ただ怖くて、必死に唱えていた。

あれが発動しなくてよかった・・・もし発動されていたらバリーだけじゃなく、ウィンリィもこの付近一帯の人たちも死んでた。

もし・・・アルフォンスが少しでも遅かったら・・・本当に、最後のカオス・ワーズのとおり・・・全部なくなっていた。

黒魔法最強呪文の一つ。

もっと小規模の魔法もあったはずなのに、なんで俺はそれを唱えていたのか解らなかった。

アルフォンスは俺の背中に手を回して、抱きしめる。

「大丈夫だよ、兄さん。兄さんもウィンリィも助かったんだよ・・・」

アルフォンスはそう言って、俺を慰めてくれるが、俺はアルフォンスにしがみついてただ泣いた。

 

 

 

 

 

この事件は後にバリー・ザ・チョッパーとして有名になった。

バリーはニーナが殺されたあの日、アリバイがあることから、ニーナを殺した犯人じゃなかった。

倉庫の外で、毛布にくるまりながらも俺はまだ震えていた。

バリーのことと、自分への恐怖がまだ抜けきれない。

「兄さん・・・賢者の石は・・・本当にあるかもしれない。」

唐突に、アルフォンスがそう言った。

俺はそれになにも言わず、黙った聞いた。

「でもそれを探すには、国家錬金術師の資格がどうしても必要なんだ。」

アルフォンスは自分の鎧の手をじっと見る。

「肉体がない僕は・・・殺されると思った兄さんの恐怖も実感できない・・・それはやっぱりさびしいし・・・辛い・・・兄さん・・・僕はやっぱり元の身体に・・・人間に戻りたい。賢者の石を見つけて・・・たとえそれが世の流れに逆らう・・・どうにもならないことだとしても・・・」

そこから長い沈黙が俺たちの間を支配した。

賢者の石・・・それがあれば、等価交換の大部分を補助出来る。

アルフォンスを元に戻せる・・・?

しばらくして、次は俺が口を開いた。

「殺されそうになってわかった。俺はただ悲鳴を上げるしかなかった。怖かった・・・頭の中が真っ白になって・・・」

ドラグ・スレイブを使おうとした・・・

「誰かを救えるなんて、とんだ思い上がりだ。俺たちに出来ることなんて・・・自分達の身体を取り戻すだけで精一杯さ・・・そのためなら・・・軍の狗と罵られようが・・・元の身体に戻ってやる。」

俺は立ち上がる。

「だけどな・・・俺たちは神でも悪魔でもない・・・人間なんだよ!」

どんなに魔法や錬金術の腕が上がっても・・・

「ニーナ一人救うことの出来なかった・・・ちっぽけな人間なんだよ・・・」

それでも、強くなりたい。

錬金術も、魔法も・・・この脆弱な心も・・・もっと強く。

 

 

 

 


「条件だと?」

俺は後日、司令部でマスタング中佐から銀時計を再び受け取って、軍に従う条件を伝えた。

「軍の任務に従う。だが賢者の石にまつわる情報は全て教えて欲しい。任務のない時は賢者の石を探すことも許してくれ。その条件なら・・・」

「人体錬成の罪を口外されてもいいのか?」

マスタング中佐が、俺を試すようにそう言った。

俺はただまっすぐマスタング中佐を見る。

「まぁ、いいだろう・・・承知した。だが賢者の石について知り得たこと全て私に報告してもらうぞ。」

マスタング中佐はため息まじりにそう言って、一つの書類を俺に渡した。

「大総統から『銘』がくだされた・・・随分皮肉な銘だがな。」

俺はその書類を読んでみる。

「大総統キング・ブラッドレイの名において・・・汝エドワード・エルリックに『鋼』の銘を授ける・・・」

鋼・・・

「国家錬金術師には銀時計と・・・二つ名が与えられる。君が背負うその名は・・・鋼・・・鋼の錬金術師だ。」

俺はニヤリと口元が歪んだのを自覚した。

「いいね、そのおもっくるしい感じ・・・背負ってやろうじゃねぇの!」

 

 

俺の機械鎧が、軋んだような音を立てた。
 

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