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つーか最近はハリポタばっかりだな…他の話も更新せなあかんのに…
今回はちょっとシリアスめです。
休日になり、俺はあるものを購入するべく、ホグズミートにきている。
死神からの招待状~3rd Stage~
『裏切りの真実』
カランカラン
「ありがとうございました。」
俺は両手いっぱいの荷物を抱えて店を出る。
後ろには実体化しているリドルとシリウス(犬)とフラッフィーも出てくる。
しかも、しっかり荷物をもってな。
『リオン。本気でやるつもりなの?』
『あれはやめたほうが・・・』
リドルとシリウスが抗議の声を上げる。
「やーだよ。なんなら、りどるんと天狼星の分も作るぞ?」
もうこれぐらいしか、今年は楽しみがなくなっちまったし。
『『いえ、結構です!!』』
2人はきっちり声を揃えて、断る。
そんなに嫌か?・・・ん?
俺は前方のほうを見ると、大き目のマントを被ったハリーの姿が目に入った。
なにやってんだ?
「よ!ハリー!」
俺はハリーの肩に手を置くと、ハリーはこちらがびっくりするぐらいの勢いでビクついた。
「な・・・り、リオン!?僕のことが見えるの!?」
「あ?何言ってんだよ、そんなマントを頭から被って・・・もしかして、透明マントか、それ?」
俺が聞くと、ハリーはこっくりと頷いた。
うわーマジかよ。
『リオン?そこに誰かいるのかい?』
リドルが訝しげに聞いてきて、俺は正直に言う。
「おう、ハリーが透明マントを被って、抜け道を使ってここにいる。」
俺はそう言いながら、今にも逃げようとするハリーの首根っこ掴んで、リドルの前に差し出す。
『ハリー?』
「ご・・・ごめん、りどるん。けど、僕どうしても・・・」
ハリーはおどおどしながら弁解するが、リドルはそんなハリーを安心させるような優しい笑顔を浮かべる。
目はかなり怒っているが。
『・・・まぁ、お説教は後にしてあげるよ。で?誰が僕のかわいいハリーに抜け道を教えたのかな?今はディメンターがうろついてるし、危険なんだ。頼むから来るなら、パトローナスを完璧にマスターしてからにしてくれ。』
でたよ、親バカモード。
ってか、ハリーはまだパトローナスをマスターするのに幸せが足りない気が・・・まぁ、いいか。3年の終わりにはハリーにとって幸せなことが起きるはずだからな。
「お?ロン、ハー子、ドラ子!!」
俺はハリーに問い詰めてるリドルを視界の端のほうに追いやると、ハニーデュークス店から出てきた3人を呼び止めた。
「あ、リオン。」
「あなたも来てたのね。」
「・・・ものすごい荷物の量だな。」
上からロン、ハーマイオニー、ドラコの台詞。
「よっす!ついでにここにハリーもいるぜ。」
俺は襟首を掴んだまま、ロンたちの前にハリーを差し出す。
透明マントは被ったままだ。
「へ?ハリーがどこに?」
「もしかして、透明マントか?」
ロンがキョロキョロ辺りを見回し、ドラコが俺が差し出している手の辺りを見ながら答える。
「Yes!ドラ子正解。このままマントを脱がしたら問題になるから、ハリーには変身してもらうぜ。モシャサス」
ドロン
俺が呪文を唱えると、ハリーはたちまち黒い毛並に翠の目の子猫になった。
そこで、透明マントを脱がしたらハーマイオニー達の目にもハリーが映った。
「キャーvハリーかわいいv」
ヒョイッとハーマイオニーは俺の手からハリーを抱き上げる。
『いつもながらお見事。』
リドルは感心したように呟く。
「なはははーそこの『三本箒』でバタービールでも飲もうぜ。ほら、ハー子も。」
ハーマイオニーはまだハリーを抱きしめてる。
ハー子さ~ん?それはハリーなんだよ?わかってる?
「ハ・・・ハーマイオニー、そろそろ離して!」
ハリーがハーマイオニーの腕から逃れるように、身をよじる。
ハーマイオニーは残念そうに、ハリーをドラコの肩に乗せた。
なぜにドラコの肩?
「災難だったな、ハリー。」
「規則破って来るんじゃなかった・・・」(泣)
おーい?なんだよ、2人して・・・
「ドラ子、ハリー。早くしねーとおごってやんねーぞ。」
俺のおごるの一言で、2人はすばやく反応して、店の中に入っていった。
ドラコもハリーも庶民派はんだな・・・
「はー、うまい。」
俺はバタービールを1口飲んで、そう呟く。
シリウス、ハリー、フラッフィーには店の人に深皿を用意してもらって、飲ませている。
そうして、ほのぼのしていると、唐突にハーマイオニーが聞いてきた。
「それにしてもリオンの目って不思議ね。」
「そうか?」
俺が首を傾げるとハリーもその話にのってくる。
「そうだね。僕の透明マントも見破るし。」
ハリー・・・まだ根に持ってんのか?
「列車の中でも、はっきり動けたのってリオンだけだしね。」
う~ん、俺にとってもこの瞳はまだ未知数なことがあるからな・・・
「んなこと言われても、俺も詳しいことは知らねぇな。」
カラーン
俺の台詞の直後に、先生たちと(おそらく)ファッジが入ってきた。
「あれって・・・」
「魔法省大臣だ。」
ドラコの答えに俺は確信を持てた。
あれが無能大臣ね・・・メラの一発でくたばりそうだな。
そっから先はご愛嬌v
一般に出回っている真実を知ったハリーは突然、『三本箒』から飛び出していった。
俺らは慌ててハリーの後を追う。
透明マントを俺が持っていてよかった。
じゃなけりゃ、俺以外ハリーの姿を見ることはできなかったぜ。
ハリーが止まったのは、辺りに人気がまったくない『叫びの館』が見える丘だった。
このとき、俺は不謹慎かもしれないが、一面の銀世界にぽつんと色を落とすハリーをとても綺麗だと思った。
まるで、一枚の絵画のように。
「ねぇ・・・」
ハリーがぽつりと声を出す。
「リドル。本当に犯人はシリウス・ブラックなの?」
ハリーはいつもの愛称じゃなく、リドルと呼ぶ声はこちらにもわかるくらい震えていた。
「リドルは父さんたちとずっと一緒にいたんだよね!?だから教えてよ!誰が・・・誰が父さんと母さんを殺したのか!!?」
痛い・・・聞いているこっちが痛くなるほどの悲痛な声。
ハリーの変化はいつの間にか解けていて、リドルに縋るようにその胸の中に飛び込んだ。
たとえ記憶でも、今のハリーにとって親と呼べる存在はリドルだけなんだ。
リドルは震えるハリーにそっと優しく抱きしめる。
『ハリー・・・直接、手を下したのは僕の本体・・・ヴォルデモートだ。』
「でも、リドルじゃない!リドルはヴォルデモートなんかじゃない!!教えて、誰がヴォルデモートを手引きしたのか!本当に父さんの親友が父さんを裏切ったのか!!」
ハリーの叫びにリドルはハリーを抱きしめる力を強くしたのが分かった。
『聞いても後悔しないかい?』
「・・・しない。なんて言えないけど、事実が知りたい。」
ハリーの答えにリドルは一つため息を吐く。
『親友の1人が裏切ったのは本当だ。』
ハリーとシリウスの肩がビグッと震えた。
『だけど、それはシリウスじゃない。』
「え?」
『逆なんだ、ハリー。シリウスが秘密の守人じゃない。ピーターこそが秘密の守人なんだ。』
ハリーはリドルの真剣な顔を見つめる。
あかん・・・このシリアスな空気に耐えられん!!
パオーーーン!
ズデーン!!
あ、俺の角笛でみんなずっこけた。
「「「「『リーオーンー』」」」」(恨)
「いっやー、なんかシリアスって苦手でよ。でも、事実を知って大丈夫かい、ハリー。」
俺がそう聞くと、ハリーは複雑そうな顔をする。
「わかんないけど、少しほっとしてる。」
「そか。さぁて!みんな冷えちまったし、バタービールでもひっかけようぜ!!」
「「「「『おーう!』」」」」
「「わん!」」
そっからはみんなで『三本箒』に行きました。
オマケ
「ところでさ。その角笛どうしたの?」
「ん?その辺の石に変身術かけた」
ちゃんちゃん♪