忍者ブログ
管理人が思うままに書き散らす駄文ブログサイト
<< 03  2024/04  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30    05 >>
[90]  [89]  [88]  [87]  [86]  [85]  [84]  [83]  [82]  [81]  [80
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ちょっと変った平行世界の小話です。

両方とも、バレ入ってます。

お題は適当で変なお題からいただきました。

「は?」

ルークはサイトに突然そう聞かれて、呆けたような顔をした。

「だから、なにが食べたいのかって聞いてるんだよ。」

サイトはどこから持ってきたのかエプロンをつけながら言った。

「あー・・・まずはなんでそんなことを聞くのか話してくれないか?」

「えー?だって、貴族のご飯って朝からあんなに豪華だし、栄養が偏りそうで心配なんだ。だから俺・・・じゃなかった、私がルークのご飯を作るって言ってるんだ。」

ルークはそう言われて、サイトが自分のために食事を用意してくれることに、なんだか心がジーンとした。

憎からず想っている少女が、自分のために食事を作ってくれる。

男としてこれほど嬉しいことはあまりないだろう。

ルークは内心ガッツポーズを取りながら、「サイトの作ってくれるものならなんでもいいよ。」と♪マークがつきそうな感じで返事をした。

サイトはそんなルークに気づくことなく、食事を作るお許しを貰ったと喜んで厨房に向かう。

ルークはサイトが一体なにを作るのか、期待を膨らませながら読書をする。

 

 


 

「これって・・・どういうことなんだ?」

ルークは引きつる頬を懸命に抑えながら、目の前で広がる光景を見る。

ワインを飲みながらサイトの料理を(勝手に)舌鼓を打つキュルケ。

はしばみ草の料理を黙々と食べ続けるタバサ。

給仕をしているサイトを何気に口説こうとしているギーシュとそれをガードしているシエスタ。

ここはルークの部屋で、予定ではサイトと二人っきりで食事を楽しむはずだった。

それなのに、ルークにとってお邪魔虫がいる。それも大量に。

「サイト?」

「あ、ルーク。みんなもご飯まだだって言うから、呼んだけどダメだったか?」

困ったように小首を傾げられては、ルークは強いことは言えない。

幻覚だと思うが、なぜか犬の耳と尻尾が見えて、それが垂れているようにも見えてしまう。

ルークはそれにクラリとなりながらも、了承した。

その日から、不機嫌な主人とみんなと食事が出来て上機嫌な使い魔が目撃されることになったな。

拍手[3回]

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (管理人しか読むことができません)
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
★ カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
★ フリーエリア
★ 最新コメント
[04/30 非生命体R]
[02/11 うにゃ]
[08/24 うにゃ]
[07/24 うにゃ]
[07/24 うにゃ]
★ 最新トラックバック
★ ブログ内検索
★ カウンター
★ アクセス解析

Copyright (c)泡沫の夢を見るものに祝福を All Rights Reserved.
Photo material 空色地図  Template by tsukika

忍者ブログ [PR]