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ここはダイアゴン横丁。

俺は今日学用品とハリーに会うために来た。

ちなみに両隣にはフラッフィーとシリウスがいる。

シリウスには一応俺お手製の首輪をつけている。

ハリーたちに渡したペンダントと同じ効力+ある特殊な機能付。

 


死神からの招待状~3rd Stage~
『ダイアゴン横丁でお目通り』








「お、ハリー!久しぶりだなー!ロンもハー子もドラ子も!!」

俺は4人を見つけると手を振って走りよった。

「「「「リオン!!」」」」

「なはははー!おばさんを風船にしちまったって?俺も見たかったなー」

「笑い事じゃないよ!やぁ、フラッフィー久しぶり。」

ハリーは俺に怒り、フラッフィーには笑って挨拶した。

そこでハリーを初めとするみんながフラッフィーとは反対の方向にいるシリウスに気づいた。

「ねぇ、リオン。その犬は?」

みんな、シリウスを指差して尋ねる。

ハリー・・・君の名付け親なんだよ・・・

「この間拾った。天狼星って言うんだ。」

俺はシリウスの頭を撫でながら紹介する。

だから油断していた。シリウスの次の行動に俺は驚愕するしかなかった。

がばっ!!

「うわっ!?」

「ハ・・・リー?」

ぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろ・・・

「こ・・・こら!くすぐったいからやめろって!!」

え~っと、なんて言ったらいいのかな?

シリウスがいきなりハリーに飛びついて、尻尾が千切れんばかりに振りまくり、おまけにハリーの顔を舐めまくっている。

しかも、ロンもハーマイオニーもドラコも慌てることなく、微笑ましそーに見ているだけ。

ハリーもくすぐったそうにしているけど、笑っている。

シリウス・・・おまえは俺の夢をとことんぶち壊す気か?人間としての威厳はないのか?・・・お仕置き発動。

「オン キリキリ センダリ マトウギ ソワカ・・・」

ギリギリギリギリ

「ギャウッ!」

俺が文言を唱えると、シリウスの首輪がギリギリと絞まり、シリウスは堪らずハリーの上から退いた。

「大丈夫か、ハリー」

「う・・・うん。平気だけど、なにやったの?」

ハリーは心配そうにシリウスを見る。

「別に大したことじゃねぇよ。ちょいと首を絞めただけさv」

原理は西遊記の孫悟空の金冠と同じだ。

シリウスを無実にするのに、悪さをされたら困るし・・・太ったレディを切り裂いたのって、はっきし言って公共物破損。

そこを魔法省に追及されたら、ぐぅの音もでねぇよ。

つーわけで、悪さを防止するためにつけたのが、この特殊機能v

合言葉がキーワードになって、首を絞めるのだ。

ちなみに合言葉は適当に俺が一時期、陰陽師にハマってたからである。

『てめー!なにすんだ!?』

「そりゃこっちの台詞だ。いきなりハリーに飛び掛りやがって。」

『クッソー!こんなもん・・・あれ?はずれねー!!?』

首輪をがちゃがちゃと前足ではずそうとするが、まったく外れる気配がない。

「なっはっはっはー!俺が誰にでも外せるの使うわけねーだろ!その首輪は俺と同等、もしくはそれ以上の魔力の持ち主じゃねぇとはずれねぇよ!」

まぁ、そんな奴は早々いねぇと思うけどな。

俺がそう言って笑うと、シリウスは無駄と解っていても自棄になってはずそうとした。

そもそも犬の前足で外れるわけねぇだろ?

「「「「(なんだろう、犬の方が哀れになってきた・・・)」」」」

「そんなことないさ!これも一つの愛情さ!」

「「「「(読んでるー!!?)」」」」

気配でわかんだよ。

 

 

 

 

その後は、みんなと一緒にダイアゴン横丁を適当にぶらついた。

ハリー、ロン、ドラコがクィディッチ用品店で『ファイア・ボルト』を眺めまくっていたけど。

ハーマイオニーと一緒にあの3人引っぺがすのは、なかなかの重労働だったよ。

途中、シリウスが何度もロンのペットのスキャバーズに襲い掛かろうとしたけど、そのたびに俺が文言を唱えて止めた。

ロンは、シリウスがスキャバーズを狙っているのを、自分にじゃれかかっていると勘違いしてくれたのは不幸中の幸いかな?

まだ、時期じゃねぇし。

ハーマイオニーのペット、クルックシャンクスを見せてもらったけど、本当に頭のいいネコだ。

どっから知識を仕入れてくるのか、人目で俺が『死神との契約者』見抜き、シリウスもスキャバーズのことも人間だって気づいた。

「う~ふわふわで気持ちいー」

俺はクルックシャンクスを抱き上げて頬ずりする。

かわいい~v

「リオンってホント、その手の動物が好きね。」

「フラッフィーを見ての第一声も『かわいいー!!』だし。」

ハーマイオニーとドラコが俺を見てあきれ返っている。

「だってかわいいじゃねえか。フラッフィーも天狼星もかわいいし。」

そう言いながら、2匹の頭を撫でる。

あ、犬用シャンプーも買わなきゃ。

それからは、学用品も買って、漏れ鍋で別れた。

別れ際にスキャバーズに細工をしっかりしてなv

 

 

 

 

 

「大丈夫なのかい?シリウスをピーターに見せて。」

その日の夜。

夕食が終わった後に俺はジェームズさんにそう聞かれた。

シリウスとフラッフィーはリリーさんが今、お風呂に入れてくれてるからいない。なんか、風呂場で悲鳴が聞こえるが無視!

「大丈夫ですよ。ピーターにはしっかり細工はしときましたから。」

「細工?」

 

 

 

 

 

その頃のウィーズリー家。

ロンのベッドの上。

『逃げなきゃ・・・逃げなきゃ!早くしないとシリウスに殺される!!』

ピーターが逃げようと体を動かした途端、体中に電流のようなものが走り、哀れピーターはそのまま気絶した。

 

 


 

 

「逃げようと考えるのはかまわないけど、実際に行動した瞬間に体中を電流にも似た魔力が暴れまわる・・・強制的に気絶する。そういう風に細工したもので。」

そう言って、俺は食後のコーヒーを一口すすった。

「そうか。(なんだか、ピーターが哀れになってきたな)」

なんすか?その冷や汗は。

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