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前サイトで、元1500HIT小説

ハイドが初心者PCをPKから守るお話です。

私は一人でダンジョンの奥を進む。

「えっと・・・こっちでいいのかな?」

私は今日、初めてこのゲーム・The Worldを始めた。

友人達に誘われて始めたけど、右も左もわからないことだらけ。

本当なら、今日は友人達と一緒にやるはずだったのに、みんな用事とかで結局、私一人でダンジョンに潜ることになった。

一応、マニュアルは一通り読んだから、操作は解る。

私の操るPCは呪文使い。

ソロだと難しいって聞いたけど、私とパーティ組んでくれる人見つからなかった。

だから、こうやって初心者エリアを一人で探索することになった。

レベルを上げて、みんなを驚かせよう!

そう思って、私はダンジョンの奥を進むけど、やっぱり一人だときついな・・・

「ねぇ君。ソロなの?」

「え?」

「よかったら、俺たちと一緒に行かないか?」

そろそろ戻ろうかと思った矢先、私は2人組みの剣士に声を掛けられた。

よかった!こんなダンジョンで一緒にパーティ組んでくれる人に出会えるなんて、すごいラッキー!

私は二つ返事で、その二人と一緒に奥に進む。

 

 

 

 

 

「えっと・・・これってどういう状況なの?」

あれからしばらくモンスターを倒したり、宝箱を開けたりしながら進んで、ようやくアイテム神像までたどり着いた。

それでアイテムを手に入れて帰ろうとしたところ、ここまで一緒に来てくれた二人の剣が私に向けられている。

なんでなんでなんでなんでなんでなんで?

ここまで一緒に冒険してくれたのに、一緒にパーティ組んだのに・・・

「馬鹿な奴だ。こんなにすんなり俺たちを信用するなんて・・・」

剣士の一人が、馬鹿にしたように笑いながらそう言った。

「本当にな。ちょっとは警戒するかと思ったけど、こんなにすんなり行くとちょっと拍子抜けするな。」

もう一人の剣士が応えるようにそう言った。

私・・・ここでPKされちゃうの?

私が一歩後ずさると、二人も一歩前に進む。

まるで小動物を追い詰めるみたいに、じわりじわりと私を追い込んでいく。

どうしよう・・・出口は二人の後ろ。

精霊のオカリナもないから、脱出できない。

最初の冒険がこんな最悪の終わり方なんて・・・嫌だよ。

多分、今の私は泣いているんだろうな。

だって・・・視界が揺れて見える。

私は観念したかのように目を閉じる。

『私』が殺されるのを見たくない!

「お!もう終わりか?だったら・・・え?なんだ、おまえ・・・うわぁ!!」

「ひっお、おまえは・・・ぎゃああ!」

・・・・・・?

二人の悲鳴が聞こえて、私はおそるおそる目を開けてみる。

私の視界に飛び込んできたのは、二人の剣士じゃなくて青い少年タイプの双剣士がそこにいた。

「大丈夫か?」

その双剣士は心配そうに私の顔を覗き込む。

私は驚きで声を出すことが出来ずに、ただコクンと首を縦に動かすモーションをする。

「ん、そっか。」

双剣士は私の反応にニッカと笑う。

「ね・・・ねぇ、あの剣士たちは?」

私は気になったことを聞くと、双剣士は横の壁のほうを指差す。

私がそちらをみると、二人とも重なり合って倒れてる。

だけどちゃんと色がついてるから、『おばけ』じゃない。

でも、HPゲージがレッドゾーンに入ってる。

「君がPKされそうだったから、とっさにやったけど、余計なお世話だったか?」

双剣士がばつの悪そうな顔でそう言うから、私は慌てて首を横に振った。

「ううん!むしろ助かったわ!!」

「そっか・・・それならいいさ。」

双剣士は笑いながら、その場を去ろうとして私は慌てた。

助けてもらったのに、名前も知らないなんてのは嫌!

「ねぇ、名前は?」

「名前?俺はハイドってんだ。そこそこ知られてるから、暇があったら調べてみな。」

そう言い残して、双剣士・・・ハイドは本当にその場からいなくなった。

私は二人が回復する前にお宝を回収すると、さっさとダンジョンから出た。

ハイド・・・まえ会えるかな?

 

 

 

 

 

あれからハイドの言うとおり色々調べたら、彼がすごく有名なヘビープレイヤーだって解った。

友達にもそのことを話したら、驚かれて、羨ましがられた。

ハイドと友達になれないかなって、友達に言ってみたら、すごい変な顔された。

友達曰く、ハイドと友達にはなれるけど、メンバーアドレスまでは手に入らない。

彼は誰かとメンバーアドレスの交換しない。

メンバーアドレスを渡さず、受け取らず。

これがハイドのプレイスタイル。

だからこそ、彼の二つ名は『孤高』。

『孤高』のハイド。
 

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