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飛行訓練から数日後。
なんか、時間軸が少しズレたのか。
ハリーに最新式の箒『ニンバス2000』が今日送られてきた。
本当なら飛行訓練のあったその日の夜に送られてるはずなのにな。
そんで・・・お馴染みのようにハリーとドラコが喧嘩して、ドラコの奴が『魔法使いの決闘』なんぞと言い出した。
どうせ、ドラコ側の介添人はクラッブかゴイルだろうから、俺にはあんま関係ないなし。
「こっちはリオンだ。」
はぁ!?ちょっとまてぇい!!?
「ドラ子!?なんで俺が!?」
「ん?リオンは怖いのか?」
うっ!男として、それを言われると辛い・・・でも、まてよ?ドラコはこの決闘をすっぽかすつもりだろうし、ここでドラコとハリーたちを仲良くさせるのも手だな。
俺もフラッフィーに会いたいし。
「いいよ。ポッター君、ウィーズリー君。責任を持って、ドラ子をそちらに届けてあげるよ。」
俺はニッコリ笑ってそう言った。
ハリーとロンは俺の言い方に怪訝な表情を見せたが、一応頷いてくれた。
くくく、今夜が楽しみだ。
はーい、驚き桃の樹山椒の樹(?)リオンくんでっす!!
学校生活が始まって授業を受けています。
はっきり言って、ホグワーツの授業は前もって予習していた俺にはかなり簡単なものだったが、適当に手を抜いて普通ぐらいにしていた。
『めんどくさがり』
リドルがブレスレットから呆れた声で言う。
「だって目立つじゃねぇか」
『次の魔法薬学は確実に目立つよ?』
うぐっ・・・だって・・・だって、魔法薬学って複雑だもん!!
『かわいこぶっても、似合わない』
「人の心を読むな・・・」
『読みやすいリオンが悪い。』
俺はリドルとそんなやり取りをしていると、ハーマイオニーとロンとハリーの姿が見えた。
「おーい、ハー子!!」
俺はすかさず声を掛けるが・・・おいおい、ロニー坊や。そんな露骨に嫌な顔すんなよ;
「あら、リオン。久しぶりね。りどるんも元気なの?」
「おう!俺もりどるんも元気元気!次の魔法薬学ってグリフィンドールと合同だろ?一緒に行かないか?」
俺がハーマイオニーと話す間もロンはしかめっ面を直さない。
だから、ロナルド君。そんなあからさまにね~・・・
「いいわよ。」
「そんじゃ行こうぜ。後ろの二人は?」
俺がハリーとロンに声を掛けると、二人は驚いた顔をした。
おい、なぜ驚く?俺が声を掛けないとでも思ったのか?失礼な。
「僕は・・・」
「僕はスリザリンなんかと一緒に行くもんか!ハリー行こう!」
「あ!おーい!?・・・かわいそうにメガネの子、引きずられて行っちまったよ。」
俺はハリーとロンを見送ってそう呟く。
スネイプ先生にいじめられないように、教えようと思ったのに・・・
「ごめんなさい、リオン・・・」
「別にハー子が謝る必要はないよ。グリフィンドールとスリザリンの敵対関係は今に始まったわけじゃないからな。」
それでも、ここまでとはな。
「私としては、リオンがスリザリンに入ったのが疑問よ。」
ハーマイオニーがそう言って首を傾げるが、俺はそれに対して苦笑した。
「そうでもないさ・・・俺は結構スリザリン向きさ。」
何を利用しようとも・・・な。
「アンナ・ハボット!」
組分け帽子の歌を聞き終え、マクゴナガル先生が生徒の名前を順番に呼んでいく。
ちなみにリドルはブレスレットに戻っている。流石に大騒ぎになるからな。
「ポッター・ハリー!」
マクゴナガルに呼ばれて、まわりの奴らがざわめきだした。
ハリーは体を強張らせながら前へ出る。
あ~あ、ガッチガチになってるぜ。
「グイフィンドール!!」
原作どおり、帽子がハリーの寮を高らかに告げる。
リドルとの共同生活が始まって2週間ほど経った。
俺は魔法界の常識やホグワーツで学ぶだろう勉強をリドルから教わっている。
身体能力の方もリドルの協力で鍛えている。・・・んだが!!
『ほら、遅い!ステューピファイ!!』
「んぎゃ!」
なにも失神呪文や全身金縛り、妨害呪文使うこと無いだろうが!!!?
『これぐらいしなきゃ、僕が君の化け物級の身体能力に付き合えるわけないだろ!!ほら、そこ!タラントアレグラ!』
「ひー!!」
鬼です。鬼教師がここにいます。このおかげで俺の反射神経や気配を読む術は格段と上がりました(泣)
魔法使いの決闘の特訓もかなりしごかれました。
「ただいまー!」
俺はあの後、その辺のいた魔法使いをおどし・・・とと、お願いして無事に『漏れ鍋』についてフルーパウダーで帰ってきたのだ。
「あー、なんか疲れた。」
俺は荷物を適当にテーブルに放る。
カチャン
そのときに、ノクターン横丁で買ったブレスレットが荷物から零れ乾いた音を立てて床の上に落ちた。
「あ・・・」
そういや、これ買ったの忘れかけてたな。(忘れんな!!by朱雀)
俺はブレスレットを拾い上げてそれをまじまじと見る。
やっぱり綺麗だよなぁ・・・つけてみよv
俺は何の考えも無くそのブレスレットを左腕にはめる。
やっぱり魔法界の物らしく、サイズが俺の腕にぴったりになる。
便利だな・・・!!
ブレスレットを身に着けた直後、俺はなにか力が吸われていく感じがした。
やべっ!やっぱ、身に着けるべきじゃなかったか!?
『ふー・・・すごい魔力のキャパだね。』
俺の背後に若い男の声が・・・
俺は恐る恐る後ろを向く。
そこには、年は20歳ほどで、黒髪短髪、紅眼の女の子なら絶対キャーキャー言いそうな美形君・・・もしやと思いますが・・・
「誰・・・?」
なんか、すっごい嫌な予感ひしひし感じるー!!!?
『あ、僕の名前はトム・M・リドル。記憶だよ。』
あ・・・ははははははは、やっぱ、りどるんっすかー!!!!!!
「なぜ!どうして!ヴォルデモード卿の記憶がー!!!?」
『・・・どうして僕が闇の帝王の記憶だと?』
「エ?ボクナニカイイマシタカ?」
口に出した覚えは・・・
『思いっきり口に出してるよ。』
「し・・・しまったーーー!!!」
俺が絶叫してうろたえているのに、リドルは口に手を当てて肩を震わせて笑いをかみ殺そうとしてやがる。
「ちきしょう!笑いたけりゃ、笑えよ!!」
『くくくく・・・あはははははははははは!!ごめんごめん、あまりにも君がおもしろくてね。さて、僕が闇の帝王の記憶だと見破った君をどうしようかな?』
そう言って、リドルはにやりと口の端だけで笑った。
やばい・・・本気でやばいかも、死神さーん、また会うかもしれませ~ん・・・
『ま!別にいいか!』
ズデッ
「軽すぎだろ!!」
それでも闇の帝王の記憶か!?
『いや、僕は本体から見捨てられたようなもんだし。今更あんな奴と同一の存在だと思われたくないな。マグルとか純血とかってどうでもよくなったしね。』
・・・なんですかそりは?