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リドルとの共同生活が始まって2週間ほど経った。
俺は魔法界の常識やホグワーツで学ぶだろう勉強をリドルから教わっている。
身体能力の方もリドルの協力で鍛えている。・・・んだが!!

『ほら、遅い!ステューピファイ!!』

「んぎゃ!」

なにも失神呪文や全身金縛り、妨害呪文使うこと無いだろうが!!!?

『これぐらいしなきゃ、僕が君の化け物級の身体能力に付き合えるわけないだろ!!ほら、そこ!タラントアレグラ!』

「ひー!!」

鬼です。鬼教師がここにいます。このおかげで俺の反射神経や気配を読む術は格段と上がりました(泣)
魔法使いの決闘の特訓もかなりしごかれました。
 


死神から招待状~1st stage~
『ホグワーツ特急1年生』






そんで・・・夜は夜でリドルとお勉強のほうは・・・

「ZZZZZZ・・・」

『・・・』

バシコンッ

「いってー!!」

このやろうー!!どっからハリセンなんぞ出してきやがった!!?
俺が痛みで頭を抑えているとリドルは呆れて言う。

『まじめにやりなよ。』

「だからって、7年生の『N.E.S.T』テストやらせるかー!?」

リドルの奴、勉強のほうはここ2週間ものすごいスピードで叩き込んでくる。
俺にだって限界はあるんだー!!

『昼間はものすごい化け物ぶりを見せてくれるけど、頭を使うほうはからっきしだね。』

「うっせー・・・」

言っておくが、俺は決してバカというわけではない。
この間、むりやりやらされた『O.W.L』テストなんか、リドルが学生時代の当時学年20位に入れるだけの成績を出したんだ。
おかげで知恵熱がでたけどな(涙)

『そういえば、リオンが出した有体守護霊って何でアレなの?』

リドルが言う、守護霊呪文で俺が呼び出したもの。それは、あのサービス満点な死神だった。

「俺だってあれにはびっくりしたわい」

あぁ、そうともびっくりしましたよ!!
悪いか?俺はこの世界に来れたことが幸せだったんだよ。

『よっぽどその死神に感謝してるんだね。リオンが異世界の人間だっていうのにも驚いたけど・・・』

リドルはそう言ってため息を一つ吐く。

「りどるん、明日一緒に特訓付き合ってくれよ?」

『そのあだ名はやめてくれ。魔法使いの決闘なら付き合うよ。リオンの格闘訓練はいくら僕でもむりだ。』

「ちぇ、ケチ!」

『なんとでも。それに明日だろ?ホグワーツの入学式は。』

あ、忘れてた。

「そういやそうだったな。早めに行って席を取らなきゃな」

こうやって、その日は明日の準備をしっかりして休んだ。
明日からホグワーツ・・・平穏無事に過ごせますように・・・なんて、俺が願うと思うか!?思いっきり楽しんでやろうじゃねぇか!!






翌朝、俺は見事に寝坊して滑り込みセーフでホグワーツ特急に乗り込み、何とかギリギリでコパートメント確保!!
えらいぞ俺!すごいぞ俺!
そっからはリドルの奴が大量に菓子を買い込んで一人でそれを消費中。
なんか某甘味大王先生みたいだな・・・俺も比較的甘いものは好きだが、流石にこの量はちょいとな・・・

『リオン?どこか気分でも悪いのかい?』

リドルは菓子を食べる手を止めてこっちを見る。

「目の前の奴がそんだけ甘いものをバカバカ食ってたら胸焼けの一つもすらぁ・・・」

しかも既に半分ねぇし。一体あの細い体のどこに入っているんだ?

『そう?50年前にはこんなにお菓子ってなかったからつい・・・ね』

そう言ってリドルはまた、バリバリと菓子を頬張るのを再開させる。
・・・何をどうしたらこれがヴォルデモートになるんだ?いや、逆か。
どうしたらヴォルデモートがこれになるのか・・・世の中って不思議だ。
そこに、コパートメントの扉が開く。
入ってきたのは、ふわふわの長い髪の女の子・・・って、ハーマイオニー!?

「ねぇ、ヒキガエル見なかった?ネビルのがいなくなったの・・・って!リオン!」

よっしゃー!覚えられとった!!

「おう!覚えててくれてたか!」

『誰なんだい、リオン?』

リドルがぽりぽりと菓子を食いながら聞いてくる。

「前にダイアゴン横丁で会った子なんだ。」

俺が紹介すると、リドルは偽の優等生スマイルなんかじゃなく、素の笑顔で挨拶をする。

『僕はトム・マールヴォロ・リドル。よろしく』

「ちなみに愛称はりどるんでござーい。」

『リオン!』

俺の茶化した言い方にリドルは食って掛かるが、その表情は怒りではなくこのやり取りを楽しんでいるようだ。

「・・・ぷっくすくすくす。あなたたちおもしろいわね。私の名前は、ハーマイオニー・グレンジャーよ。よろしくりどるん♪」

・・・ハーマイオニーって案外ノリやすいんだな。

『ほら、リオンのせいでハーマイオニーまでりどるんって呼ぶ。・・・リオン、どうせならハーマイオニーにも素敵な愛称をつけてあげなよ。』

「!」

「それなら、もう決めてる。なぁ、ハー子」

前の世界でもそう呼んでたしな。

「ハー子?」

「だめ・・・かな?友達ってことで」

ハーマイオニーは少し考える素振りをするとにっこり笑ってくれた。

「・・・うん。気に入ったわ。ハー子でいいわよ。」

おっしゃー!!主要メンバー1人GET!!
この調子でハリーもロンも口説き落としちゃる!!(違うだろ!?by朱雀)

「へへ・・・ところで、ヒキガエル探してたんじゃなかったのか?」

俺が指摘するとハーマイオニーは慌ててコパートメントから出て行った。

「あ!そうだったわ。それじゃ」

ちゃんと声を掛けるのを忘れずに。
ハーマイオニーが出て行って、俺は窓の外を見る。
美しく古めかしい城が見えてくる。

「そろそろか・・・」

さて、死神に招待された俺はどこになるのかな?
俺は内心そう呟いた。
 

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