ちわー、リオンでっす!
夏休みに入って1週間経った。
宿題は最初の2~3日のうちに全部終わらせて俺は今、ハリーとドラコ相手に組み手してます。
え?なんでドラコがいるかって?
いや~、夏休みに入って2日目にドラコが大荷物持って来たんだよ。
話を聞いてみれば、父親ことルシウス・マルフォイと大喧嘩して家出してきたんだと。
そんで、家出先をダンブルドアに相談したところ、俺の家を紹介したそうだが・・・事前に連絡くらい入れてくれ。
いくら樹海でも、フクロウ便も電話も拒否ってないんだからな・・・
し~か~も~!!
ドラコの奴、ちゃっかり実家のグリンコッツの鍵を1個くすねてきてんだよ。
本人いわく、「たくさんあるし、1つくらいなくなっても気づかないし、リオンの家がダメならどこか部屋を借りるか、漏れ鍋に泊まるつもりだった。幸いにも、卒業するまでの学費や生活費はたくさんある。」らしい。
いやはや、スリザリンらしいというかなんというか・・・逞しくなったもんだ。
そんで、『3人寄れば文殊の知恵』とばかりに宿題を終わらせた。
なんせ、元主席や次席がいるしね~!はやい、はやい。
それで、残りの夏休みの過ごし方を決めるときに、何が原因か、ハリーもドラコも俺に武術を教えてくれって、言ってきたんだよ。
なんかリドルが頭痛めてたけど、それに輪をかけるようにジェームズさんとシリウスがノリノリで教えてたな。
んで、刃物は危ないということで、ハリーは空手・・・もしくは徒手空拳?に、ドラコは棒術をすることにしたんだ。
なんか・・・ロンとハーマイオニーまで、なにかしら武術をやっているかと考えたら・・・リドルの気持ちが少し分かったかもしれねぇわ。
あとは、俺は基本の型なんか知らねぇからな。
本当に生きるために覚えたようなもんだから、樹海で実戦形式に戦り合ってんだが・・・2人とも吸収はやくねーか?
死神からの招待状~4th Stage~
『ぱわーあっぷ!?』
俺は木々の上を軽々飛び移りながら、2人を探す。
俺の脚力なら、さして難しいことじゃない。
俺は適当な枝で止まって、ハリーとドラコの気配を軽く探してみる。
ほとんどわからないな・・・随分上達したみたいだ。
俺は無意識のうちに、口の端を上げていて、トンファーを持つ手を強めた。
「だあー!!」
背後からドラコが棍を上段にかまえて、振り下ろそうとしている。
「なかなか・・・けど、叫びながらの奇襲はヤメトケ♪」
俺が軽くドラコの攻撃をいなすと、次にハリーが真上から攻撃を仕掛けてくる。
ドラコのように、叫ばずにいるのは正解だ。
俺は軽く、そこから2~3m離れている枝に飛びのくと、さっきまで俺がいた枝にハリーの拳があたり・・・
バキィ!!
おい・・・なんで、ぶっとい枝が半分抉れる!?
「こら、ハリー!俺を殺す気か!?」
よく見れば、ハリーの奴拳に魔力を込めてるじゃねぇか!
「避けないでよ。このくらいないと、リオンに勝てないんだし。」
やっぱり出力が甘いな・・・。などと、ぶつぶつ言っているのは気のせいか?
それに、武術は護身程度に教えるつもりだったのに・・・
は!殺気!?
俺はすぐに乗っている枝から離れると、ドラコが棍で俺がいた場所をぶったたく。
ドガーン
「ちっ避けたか。」
「避けいでか!?」
ハリーほどの威力じゃねぇけど、ただの木製の棍ではありえないほど抉れてやがる。
「ドラ子も、ハリーの真似すんな!危ねーだろ!?魔力の使用は移動だけって決めたじゃねーか!!」
今のこいつらなら、並の魔法使いは瞬殺できるぞ。
「「だって、それでも勝てないし。というわけで、覚悟!!」」
「わー!!?」
こうして、俺、ハリー、ドラコは昼間は武術の修行に明け暮れるのだった。
たまに、目隠しでやったり、耳が聞こえない状態でやったりしてるけどな。
おまけに、ジェームズさんとシリウスが面白がって参加することもあります。
「「「クィディッチ・ワールドカップ!?」」」
ある日の夕食。
突然のロンからの朗報とも言える手紙が届いた。
そういや、そんなもんもあったな。
「へ~、そんな時期か。」
『よかったじゃないか。ハリーもドラコも修行ばかりじゃなく、息抜きに行ってきなよ。』
ジェームズさんとリドルの言葉に、2人とも少し考えて頷く。
「リオン君も!」
リリーさんも、俺に行くよう薦めるが、俺は首を横に振る。
クィディッチは好きだが、プロの奴を見る気はない。
言ってみれば、野球は好きだが、プロ野球より高校野球のほうが好き。と、いった感じだ。
それに、他にやりたいことがあるし。
「そう?残念ね。」
「いいのか?こんなチャンスは滅多にねぇぞ!?」
シリウス・・・自分も行きたいのバレバレだぞ?
「ハリー。俺の代わりにフラッフィーを連れて行ってくんねーか?」
「『えー!?』」
ハリーとフラッフィーが残念そうにするが、見ないことにする。
「リオン・・・本当にこんなチャンスが何時来るか!」
「ドラ子、くどい。」
闇の印だの、なんだの、はっきり言ってメンドクサイ!(それが本音か!?by巫女)
俺は心の中でシャウトしながら、手紙の続きを読む。
『P.S.
僕、今フレッドとジョージに習って
格闘技をやっているんだ。
パパが持っている物の中で、丁度良
さそうなのを使っているけど、すご
い使いやすい。
少し変わった形をしていて、2本の
木の棒を鎖で繋げたやつなんだ。
ハーマイオニーも格闘技始めたって!
なんか、三節棍っていう武器を使うや
つだってさ。』
・・・・・・・・・・・・アジア系の武具のオンパレード?
ってか、ロン。それはヌンチャクなのでは?
あははは~なんかみんなが怖い・・・
(テメーが一番怖ぇーよ!by巫女)
失礼な!