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やっと更新できました!


拍手返信


>見ましたょ★さま
ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。


>陽さま
お久しぶりです。返信が遅くなって申し訳ありません。
楽しんでもらえてうれしいです。
一時期冬に逆戻りしていましたが、これからは熱くなりそうです。


>はじめまして。私は、幻さま
私もテド4大好きです。
設定を書いておきながらネタはあるんですけど、それを文章に起こす力がないというふがいなさでうんうんうなっております。いつかこのネタが日の目を見れるように頑張ります。


>兎雪さま
本当に大変そうです。
あれから2か月経っていますが、まだ原発の影響が強いようで、ある学校ではグラウンドが使えないという事態にまでなっているみたいです。
はやい復興を願っています。


王牙side

「あなたが私の職人候補ですか?」

そう言って爆弾発言したのは、今の俺と同い年くらいのすごく可愛らしい女の子。
この子も転生者だと言っていたけど、この歳くらいのTS転生者は普通、自分が女であることが認められず男の子のような格好をしたがると聞いたけど、目の前の子は普通に女の子の格好をしている。
嫌がっているわけでもなく、諦めたような顔をしているわけでもなく、自然と着こなしている。
俺が訝しげに首を傾げていると彼女はもう一度口を開いた。

「問おう、あなたが私の職人か?」

「ってfateネタかよ!!」

俺が思わず突っ込むを彼女はくすくす笑った。
その笑顔があまりにも鮮やかに見えて不覚にも俺はその笑顔に胸が一瞬高鳴った。

ってちょっとマテ!
落ち着け俺、相手は今はTSしているとはいえ幼女。
今は同い年でも幼女なんだ。
そんな相手にときめいてどうする俺!?
つーか、向こうは元男だ。母さんも元男なのは置いておいて、相手も俺と同じ感情を持ってくれるとは限らない・・・・・・って、なんで付き合うことを前提で考えてんだよ俺は!!!????

俺がいい具合にテンパっているとまたまた彼女から爆弾発言が落とされた。

「ちなみに前世でも女だったので男扱いは勘弁してくださいね。」

 

 

 

 

 


ソウルside

いい具合に混乱してるなぁ

それが私が挨拶しての彼・・・・・・王牙に対しての第一印象である。
どうも向こうは私の前世を男だと思っていたみたいで、私の言葉に目に見えてうろたえ始めた。

「え?え?だ、だって転生者は全員元男で・・・・・・でもお前は女!?え!?マジ!!?」

「マジだから落ち着いて。」

私がどうにかして嗜めていると、母さんは向こうのほうで王牙のお母さんと一緒にお茶やりながらこっちをニヤニヤしながら見ている。
あれは絶対になにかを企んでる。
王牙はどうにか落ち着いたみたいで、なんか顔を赤らめながらこっちを見ている。
私は王牙を真っ直ぐ見ながらもう一度自己紹介する。
こういうのは大事だからね。

「もう一度自己紹介するね。私はソウル・エヴァンス。能力は大鎌への変身能力と魂感知と退魔。職人に関しては冗談だよ。」

「あ、俺は間宮王牙。能力は獣の奏者の王獣に変身すること。その・・・・・・よろしく。」

王牙はそう言って手を差し出してきたので、私は反射的に手を握ってしまい慌てた。

「あ!しまっ!!王牙すぐに離して!!!」

「へ?」

慌てている私とは逆に王牙はきょとんとした顔をしている。
なんともない?
無防備な状態の私に触っているのに?

「王牙、その、手がしびれたり痛くなったりしていないの?」

「へ?とくになんともないけど?」

私はためしに王牙と魂の波長を合わせてみた。
驚くほどすんなりとシンクロできた。
初対面でこれだけシンクロできるなんて信じられない。
普通なら反発して少しくらいダメージを受けてもおかしくないのに・・・・・・むしろ王牙の波長がなんか暖かくてくすぐったい。
私はなんだかおかしくてまたくすくすと笑ってしまった。

「ど、どうしたんだよ。俺、なんか変なこと言ったか?」

「う、ううん。なんだか王牙の波長がすごく気持ちよくて、なんだかくすぐったいの。」

まだ笑い続ける私に王牙はそっぽ向いた。
でも手は振り解かれなかったから、イヤじゃないんだろうな。
私はそう勝手に解釈しながら、手を握り続けた。

「く・・・・・・くくくくあははは」

「くすくすくすくす」

王牙まで一緒に笑い始めて、そうやって私たちは笑いあった。
こうして私たちのファーストコンタクトは無事に終了した・・・・・・・・・ら良かったのに!

 

 

 

 

王牙side

「それじゃエリナ、約束どおりね。」

「解ってるわ珊瑚。」

俺とソウルがなんか笑いあっていると、母さんたちがなんかにんまり笑っている。
なんか嫌な予感がして、俺とソウルは手を繋いだまま後ずさりした。

「あら~なんで逃げようとするの?」

そんな如何にもなにか企んでますなんて顔していたら、誰だって逃げるわ!!

「あらあら、そんなに怯えなくても大したことじゃないわ。ただ私たちの約束にあなたたちが関わっているだけよ。」

「約束?」

エリナさんの言葉にソウルが首をかしげている。
なんかこのパターンってあれか?あれなのか!?

「・・・・・・まさか婚約者フラグ・・・・・・なーんてことが?」

俺が苦笑いしながら聞くと二人ともますます笑顔になった。
ま、マジですか?

「だってねぇ、転生者で前世が女の子ってそれだけでモテる要素になるのよ。他の奴らが原作キャラを落とせなかったときのキープになんかされたら堪らないもの。」

「だから、あなたたちが本当に好きな人が出来るまで虫除けの意味で婚約させようかな~って。」

「それに王牙くんとソウルの魂の波長があってるならますますよ。ソウルって家族以外だと反発してその度に調整してるもの。それじゃいくらなんでも可哀そうだからね。」

「それとも王ちゃん、あなたソウルちゃんじゃ不満なの?」

交互にそう言う母さんたちに反論しようにも虫除けなら反論のしようがないし、ソウルはなんか考え込んでるのか腕を組んで唸ってる。
それよりなにより……母さんたちのオーラが怖すぎる!!!

「母さん、珊瑚さん。婚約者の件は一先ず保留でお願いします。」

「あら、どうして?」

「破棄前提の婚約とはいえ、その間に恋人ができたら相手にそれなりの遠慮があるかもしれないし、まわりが五月蠅くなる可能性もあるから。」

そう言ったソウルの顔はマジである。
あ、脈なしですか、そうですか……ってをい!!

「お、俺は別に婚約してもかまわないぞ!」

気が付いたら俺はそう叫んでいた。
自分でもなんで叫んでるのか不思議なくらいだ。
顔も熱いし、絶対真っ赤になってるぜ。
こら、そこの母親ーズ。ニヤニヤすんな。

「え?いいの?婚約者なんかいたら女の子寄ってこないよ?」

ソウルは難しい顔で首をかしげるが、俺はぶんぶんと首を縦に振る。
女の子が寄ってきて誤解されるより。このまま婚約者やって口説いたほうが全然いい。
というよりも好都合だ。

「お、俺はソウルがよかったら本当に婚約しても構わない!!」

 

 

 

 


ソウルside

「お、俺はソウルがよかったら本当に婚約しても構わない!!」

そう言った王牙の顔はこれ以上にないほどに真っ赤になっている。
これをしらばっくれるほど私だって鈍くない。
現世はもちろん前世だってこういうことを言われたことはない私だ。
好意自体はとてもうれしい。
それに私の能力は職人がいなければ意味がない代物。
王牙のことも短い時間だけど、悪い感じはしない。
まさかの職人と恋人の両方GET?

「うん、私も王牙だったら構わないよ。」

私も笑顔で了承してあげる。

「王牙、私の婚約者と職人。両方する覚悟はある?」

私の言葉に王牙が顔を輝かせたのは言うまでもない。

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