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我は雲が好き。
ふわりふわりと舞う雲が好き。
だから我はよくマンションの屋上から雲を眺める。
このマンションは高いから、空をすごく近くに感じる。
我は屋上にごろんと横になると、空を見上げる。
ゆっくりゆっくり流れる雲。
今日は風がそんなに強くないから、雲も風に乗ってゆっくり流れる。
しばらくすれば従兄弟が屋上に来て、一緒に遊ぶだろう。
それまでは我は一人で雲を眺める。
それからしばらく我は雲を眺めていて、不意に立ち上がった。
そして屋上の端に歩み寄る。
私の眼下には、とても遠い地上が見える。
あと一歩踏み出せば、我は下に落ちる。
別に死にたいわけじゃない。
我も雲のようにふわりふわりと浮くことが出来るのか?と思った。
我は一歩足を踏み出す。
「ラン!」
後ろで従兄弟の悲鳴にも似た叫び声が耳に聞こえたが、もう遅い。
我は下に落下する。
ふわりふわりと落下する。
我の長い耳がバルーンのようにゆっくり落ちていく。
やはり浮くのは無理だったか。
その後、地上に降りた我は従兄弟や両親にきつく怒られた。
なぜだ?
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