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ついでにブログ内もちょっと整理して、別館と融合しました。
他の投稿サイトにも送ってブログも二つってなんか大変なんですよね。
ということで、ちょっと変わって戸惑っている方もいるでしょうけど、これからもよろしくお願いいたします。
レス返し
>うにゃさま
一気に三つもコメントありがとうございます。
すごい遅筆ですけど、書くのをやめるつもりはありませんので、これからもどうかごひいきにお願いいたします。
>………さま
某サイトでもコメントありがとうございます。
こんなにもたくさんの人に読んでもらえて励ましにもなっています。
更新が遅れていますが、これからもよろしくお願いいたします。
>Toshiさま
ありがとうございます。
なにやらアリガチな最強男主っぽいけど、目指すのはハーレム……じゃない!というのを意識しています。
逆に自分はハーレムは苦手なんです。
こんな書き手が書いているものですが、喜んでいただけると嬉しいです。
これからも応援よろしくお願いいたします。
後日。
結局、俺を除く全員で行くことになり、俺は1人である作業にのめりこむことが出来た。
ちなみにリドルはハリーに付いて行っているよ。
・・・ホントにハリーたちに甘いな。
死神からの招待状~4th Stage~
『クィディッチ・ワールドカップ…なのにお留守番』
カリカリカリ
部屋の中になにかを彫るような音が木霊する。
俺は自分のトンファーに最後の文様を彫ると、深く息を吐いた。
「ふー・・・これでよし!」
俺はそれを横に置いて、テーブルの上に置いてある物に目を向ける。
黒い皮製の指の先だけを出すタイプのグローブ。
若草色に塗られている3つに分けられる組み立て式の棍。
赤銅色の鎖が使われているヌンチャク。
青色の鎖が使われている三節棍。
総じて違う武具。
今年と来年は大変な年だから、みんなに護身・・・つーか、バリバリ実践向きの物を作ってみたのだ。
「久しぶりに作ったが、けっこう良いのが出来たな。」
俺は一つ頷いて最終チェックを行う。
魔法耐性をかけているから、武装解除も効きずらい。
バイキルトやフェイスも掛けているから、攻撃力の面も問題ない。
俺はみんなの武器をチェックし終わると、次の作業とばかりに自分の分もチェックする。
俺のは、みんなの分と違って武具の耐久力のみを付加させている。
・・・俺の力が強すぎて、最悪トンファーが壊れる可能性があるからな。
壊したらリドルがメッチャ怖い・・・
「ま、こんなもんか。」
「「「「「『ただいまー!!』」」」」」
2~3日して、みんな帰ってきた。
闇の印やらなんやらで、世間はてんてこ舞いなのにハリーたちが元気そうで安心した。
ん?なんかドラコが異様にご機嫌な気が・・・
「ドラ子?なんか良いことでもあったのか?」
俺が問いかけるとドラコじゃなく、ハリーが答えてくれた。
「あ!リオン聞いてよ。ドラコの奴、会場でルシウスをぶん殴ったんだよ!」
「ぷっマジ?」
あのルシウス・マルフォイを!?
「うん。あれは見事は棍捌きだったよ。」
感心したようにジェームズさんが話しに割り込んでくる。
うわー・・・すっげー見たい!
ん?でも、なんでそれでドラコがこんなにご機嫌なんだ?
「父上がハリーたちを侮辱したからね。それにこれでマルフォイ家から勘当されたから、僕はもう父上の人形じゃなくなったんだ。」
嬉しそうにドラコが説明してくれる。
しかし、子どもが最初に自分の意思で行動することは「反抗」とどっかで聞いたが、ルシウスはその通過儀礼で失敗したんだな。
まぁいいか。ドラコが自分で納得してんなら。
「でも、マルフォイのファミリーネームを名乗ってもいいのかな?」
ハリーが心配そうに言う。
「それなら大丈夫だよ!俺だってブラック家から勘当されてるけど、未だにファミリーネームはブラックだぜ?気にすることないさ!!」
そう言って、シリウスがバシバシとハリーとドラコの肩を叩く。
良いこと言うじゃないか。犬なのに。
俺は笑いながら、プレゼントの存在を思い出す。
「ハリー。ドラ子。プレゼントがあるんだ。」
「「プレゼント?」」
俺の言葉に2人はすぐに反応した。
やっぱ、子どもだな。
「リオンのプレゼント・・・なにか危ないもの?」
「だ・・・大丈夫だろ?このペンダントみたいなものかもしれないし・・・」
・・・おいこら。俺が危険人物みたいじゃねぇか!!
「・・・いらねぇのか?いるのか?」
「「い・・・いります!」」
俺がドスをきかせた声で言うと、2人が慌てて言葉を返す。
俺はそれに苦笑しながらも、2人の手に作っておいたグローブと棍を渡す。
「グローブ?」
「組み立て式の棍?」
「おう!俺が作った護身用の物だ。今使っている訓練用の奴より、魔力をスムーズに流せるようになったし、攻撃力UPの魔法も組み込んだ優れもんだぜ!一応隠し持てるようにコンパクトなものにしてみた。武装解除呪文も効きづらい!どうよ!」
俺の説明にハリーもドラコも目を輝かせてる。
・・・なんか魔法使いというより、武道家に向いてるかもしれねぇな。
俺は残りのヌンチャクと三節棍を、ロンとハーマイオニー宛にカード付でフクロウ便に頼んだ。
『リオン・・・』
俺が一通りに手配を済ませた後、一息ついていると疲れた声でリドルが話しかけてきた。
「どった?なんか疲れてるみたいだけど・・・って、どうしたんだ!?すっげーボロボロじゃねぇか!?」
うわー、リドルがボロボロにされるとは・・・
『ハリーとドラコに魔法使いの決闘の練習に付き合ったら、初っ端から君のプレゼントでヤラレタ。』
うっそんな恨みがましい目で見るなよ。
それにしてもハリーもドラコも、俺の言葉をちゃんと実践してんだ。
「「リーオーン!組み手しよう!!」」
外からハリーとドラコが楽しそうな声が聞こえる。
「しゃーない。ちょっと、灸でも据えるか。」
天狗になられても困るしな。
俺は内心そう呟きながら、トンファーを両手に外に出る。
え?結果はって?
先輩としては負けられねーよ。
チクチクチクチクチクチクチクチク
「ねぇリオンくん。それ、何を縫っているの?」
ある日の午後。
俺がリビングで縫い物をしていると、リリーさんが聞いてきた。
「ドレスローブですよ。去年、ドレスをいっぱい作ったので自分の分も作ってしまおうと・・・」
買いに行くのもめんどくさいし、材料もあるからこっちの方が経済的だな。
「そう?それなら、あの子たちのも作りましょうか。」
リリーさんはそう言いながら、いつの間にか用意していた針と糸を片手に、今頃、部屋でジェームズさんやシリウスやリドルに勉強を見てもらっている子たちの分も作り始めた。
ちなみに、俺は口ではドレスローブと言ったが、作っているのは違うものだったりするんだなー。
そんな穏やかな午後の一時だった。