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「母さん・・・」
その日、鷹史は眠れない夜を過ごしていた。
「どうしたの?眠れないの?」
母・京はそんな息子を気遣うと、鷹史はこくんと首だけ動かして応えた。
そんな息子の様子に京は半分呆れると、手招きして息子を呼んだ。
鷹史は素直に従うと、京の隣のベッドに潜り込む。
「しょうがないわね。それなら、寝物語でもしてあげるわ。」
「・・・父さんと母さんの子供の頃の話が聞きたい・・・」
「いいわよ。それなら、一番最初にお父さんと会ったときの話からしましょうか。」
京は優しい声で、昔の話をする。
昔にあった冒険の日々を。
それは鷹史の耳には、安らかな子守唄に聞こえてくる。
しばらくして、二人分の寝息が聞こえてきた。
これは新たな冒険が始まる前のちょっとした物語。
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